G071 離れている時どう踊るか/世界チャンピオンたちの考え方

投稿者: | 2020年10月29日

質問65 チェイスとフォロー・マイ・リーダーのリードの違いは?」の鋭い質問への回答を書きながら、今回の話もお伝えすると、サークルに限らず全レベルのダンサーのお役に立つかも知れないと考えていました。

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ここで紹介するのは、英国DSI社制作のレッスン動画 “Champions Masterclasses”からのものです。

2012年にロンドンで、妻と私で日本語のアフレコをしましたが(今は消えています)、その中に含まれているリード&フォローに関する有益な情報を紹介します。書き出しの最後に動画が来ます(英語のみ)。自分用に書き出しの一部が太文字になっています。

 

 

❶カルメンの “WHO IS LEADING” ―― 「誰がリードする」より

カルメン: さて、再び素敵なブライアンにお手伝いして貰って、新しい話に入りたいと思います。それは「誰がリードするの」です。実は女性もリードできるのです。

例えば、ベーシックのキューバン・ブレイクを踊るとします。易しいステップですね。タイミングを合わせ、良くできたと思います。

私たちはタイミングもタイムもダイレクションも、アクションも、フォーカスの仕方も良く知っていますから、これだけでもかなりよく出きています。

 

でも、私たちとしては 最高に良い踊りをしたい訳ですからこのステップでは、誰がリードするかを決めなくてはなりません。

例えは、私がブライアンの前にいますが、彼を見ないとすると、ブライアンはリードできません。そこで私がリードしてみましょう。私はここにいますが、二人は一緒に踊りたい訳ですから、ブライアンが私を気をつけて見るようにします。

女性からのリードはシンプルに、スタートのタイミングにします。

 

今は私がキューバン・ブレイクをリードするパターンでしたが、通常の男性がリードして踊ることも勿論できます。

今のはブライアンが全部リードしましたが、どちらにするかの選択肢があるのです。女性がリード、男性がリード、交互にリードも。例えば、最初は女性がリードして、次は男性のリード。

このように、かなり違ったコミュニケーションの仕方もできる訳です。ステップを知ってるとか、踊り方を知ってるから大丈夫というのは、必ずしも二人で踊ることを意味していません。

 

ですから、サイド・バイ・サイドでのベーシック・ステップでも、誰がリードするかを考え、深みを増すことができるのです。

 

*動画視聴はこのブログ内のみとしてください。
*Do not copy. View in this blog only.

 

 

❷ブライアン・ワトソンの ” How do we Communicate to Our Partner” ―― 「パートナーとのコミュニケーションはどうやるの」より

ブライアン: パートナーとのコミュニケーションはどうやるのでしょう?

一つ目。私の場合は5才位からですが、皆さんもダンスを始めたときから、男性はリードするのが仕事だと教わってきました。今日のダンスは発展しましたが、私がお話ししたい、男性として、女性としてのは、やはり、重要だと思います。

 

男性がどの1歩もすべてリードしていた時代は過ぎ去りました。特に、今日のコリオグラフィーは複雑化していて、離れて踊るステップが多かったりすると、物理的なリードは無理です。

 

このリードという言葉に含まれる 最重要な点は、基本的に動きを起こす人だという事です。この人がリードする人だ、という。

自分のパートナーにリードを伝える、3つの生命線があります。

 

一つ目は、はっきりと方向を示すこと。

二つ目は、タイミングを伝えて、その方向へ動いて行って貰うこと。

三つ目は、その伝えたい情報の程度を パートナーに伝えることです。

 

そうは言っても、リードはそれほど難しいことではありません。例えば、カルメンを踊りに行くと ― しょっちゅうある訳ではないですけど ― 行ったとすると、まずカルメンを誘い、例え、ラテン・アメリカン・ダンシングでなくても、私は彼女に、どう動きたいか、はっきりしたタイミングを伝え、どっちに動きたいかも、はっきり示します。

 

加えて、その程度の大きさもはっきり伝えます。いつも 同じである 必要はありません。

例えば、カルメンに立たせて、自分が低くなったり、カルメンを低くし、自分は立っているとか、彼女に合わせて自分も低くとか。

まとめましょう。方向付け、タイミング、そして程度です。いいですね。

 

 

*動画視聴はこのブログ内のみとしてください。
*Do not copy. View in this blog only.

 

次回は3種類のリードについて語るブライアン・ワトソンのレクチャーを紹介します。

 

ハッピー・ダンシング!