ボディ・トーンを意識すると身体がこわばって動きにくくなります。トーンを操るコツはありますか? (京都府 男性)
今まで個人的に、あるいはダンスファン誌を通じて多くの質問を頂きました。中にはとても初級レベルのものもありましたが、初心者にしてみると切実な疑問や質問に違いありません。そこで、頂いた質問のレベルで選別することなく記録に残します。お役に立てばうれしいです。なお、回答には現時点の考えに書き直していることもあります。
回答
❶頑張ると動きにくくなる
頑張ってボディ・トーンを作ると筋肉を固めるので、動きにくくなります。そんなときは、「それは私が希望する動きではありませんよ」と自分の体に伝えましょう。そして、息を吐くことを意識しながら、風船のように、その場に漂うイメージをしてみましょう。これを念頭に、次の実験をしてみましょう。
【実験1】全身に力を入れて動いてみる。
【実験2】体中の力を抜いて、ヘロヘロした気持ちで動いてみる。
どうでしたか? 【実験1】では形は崩れなかったでしょうが、全く動けなかったと思います。それに対し、【実験2】では、遥かによく動けたと思います。難点を挙げれば上げれば、形があまり綺麗でなかったかも知れませんね。でも、この実験から次のことが分かります。
1.動くのに必要な筋肉まで固めてはいけない。
2.形を綺麗に保つには、ある程度の筋肉を使う必要がある。
どちらの場合も必要以上に使いすぎないことが大切になります。
❷もう少し実験をしましょう
【実験3】頭を首の上に固めているのと、上に浮かしているときでは、どちらが軽やかに動けますか?
【実験4】呼吸を止めたまま動くのと、呼吸を意識しながら動くのと、どちらが軽やかに動けますか?
答えを探しながら練習してみてください。きっと、より軽やかに動けるようになることでしょう。
時間のある時に読んでみてください。あなたのように体のことを考えている人にはお勧めの記事です。少し面倒に思われるかもしれません、一番の近道と思います。
ハッピー・ダンシング!