質問44 左手のコンタクトが苦しいと…

投稿者: | 2020年5月31日

ダンスを始めて数年です。ホールドを組むと、私の左手のコンタクトが苦しいと言われるのですが、動いていると力が入るので加減がわからなくて悩んでいます。初歩的なことですみません。(東京都 女性)

 

今まで個人的に、あるいはダンスファン誌を通じて多くの質問を頂きました。中にはとても初級レベルのものもありましたが、初心者にしてみると切実な疑問や質問に違いありません。そこで、頂いた質問のレベルで選別することなく記録に残します。お役に立てばうれしいです。なお、回答は「個人的にこう考えます。こういう方法・考え方もあります」というものです。回答は現時点の考えに書き直していることもあります。

 

 

こんなことをやってみてください。

●左手の親指以外の4本が、男性右腕上部から後ろ側に行けば行くほど抱え込む形になり、男性を引っ張りやすくなります。引っ張られると男性は「きつい」と思ってしまいます。そこで、左手を少しずつ手前に移動しながら「抱え込まない」場所を探してみてください。また、言葉での説明は難しく誤解を与えるかも知れませんが、4本の指で男性を「引く」感じではなく、自分が「親指の付け根から遠ざかる」感じを利用してみてください。

 

●私も以前、踊ったご婦人から「右手がきつかった」と言われ傷ついたことがあるので、あなたの気持ちがよくわかります。そこで、あなたと私自身への提案ですが、「ホールドはお互いのバランスを知らせ合うもの」と考えてみませんか? 相手を抱え込んだり、相手にしがみつくためのものではなくて。女性の場合、ホールドはリードを「受ける」だけではなく、リードを受けたことを「知らせ返そう」としてみてください。

 

動きは足の上で起こるので、練習では、一歩一歩楽なバランスに乗っているかを観察しましょう。そして、一歩一歩、相手に「今、この足の上で、この動けるバランスにいますよ。次は何ですか?」と知らせる気持ちを持ちましょう。バック・バランスになっていると、しがみついて引っ張ったり押したりすることになるので、男性に対して「助けて―!」のメッセージになってしまいます。

 

ちなみに、自分のバランスに居られやすくするには、頭を高く軽く保つことが大切です。呼吸も楽にしましょう。無意識に呼吸を止めていることがありますが、呼吸を止めると体に緊張が起こります。緊張は動きを阻害しますから、楽な呼吸を意識することはかなり重要です。何回かに一回は、呼吸だけを考えて踊ってみるのは有効な練習方法だと思います。

 

「魔法の言葉」の「私は先生なのだ」」も読んでみてください。お役に立つかもしれません。

 

ハッピー・ダンシング!