どこかの誰かのダンスに役に立つことを願い、拙書「社交ダンスがもっと好きになる魔法の言葉」を公開中。ここでは第5章「女性のための10の話」を紹介します。
MA47 第5章 女性のための10の話
(第4話)私が踊りたい女性
一概には言えないかもしれませんが、大方の男性にとって、踊りたい女性とは「感じのいい人」、「楽しい人」であり、決して単に「動ける女性」ではないと思います。
ここに、
●さほど踊れないけれど感じのいい人
●結構動けることを鼻に持っている人
の二者択一があったとすると、私なら迷わず、「さほど踊れなくても感じのいい人」に申し込むことでしょう。
もちろん、感じがよく踊っていて楽しく、踊りも上手な人なら最高ですから、男女を問わず、上手になろうと努力するのは素晴らしいことです。
でも、その過程の中で、「踊る」=「動く」と勘違いしないようにしましょう。
形や動くことに必死になってしまうと、意外と感じの悪い人になってしまいます。
すると、女性からは、
「あの男性は踊れないからつまらない」とか、
「ちっとも動かしてくれない」
などの心の中の不満が聞こえてきますし、
男性の場合なら、
「あの女性はステップを知らないから、つまらない」とか、
「思ったように動けなくて物足りない」
と思っているのが、態度のどこかに現れてしまいます。
踊りは決して動くことがすべてではなく、二人で作る言葉のない会話だと思います。
ですから私は、「(言葉のない)会話の楽しい人」と踊る方が好きです。
動くことがすべてではありません。
言葉のないコミュニケーションを大切に。
(「第5章 女性のための10の話(第4話)私が踊りたい女性」おわり)
ハッピー・ダンシング!