MT37-8 第7章  したいことに集中せよ/ ②レッスンでは、他

投稿者: | 2020年3月16日

「ダンサーのためのメンタル・トレーニング」(マッシモ・ジョルジアンニ著/神元誠・久子翻訳/白夜書房 原書名:DANCING BEYOND THE PHYSICALITY)を紹介します。

 

■目次

 

MT37-8 第7章  したいことに集中せよ/
 ②レッスンでは
In The Lesson

 

「なぜ、レッスンを受けるのだろう?」

「このレッスンから何を得ようとしているのだろう?」

「すべてを先生に任せて良いのだろうか、それとも、自分は何を習いたいか知っているのだろうか?」

 

レッスンはあまりにも重要な行事です。レッスンは第三者の目を通して、あなたが目標に到達するための、上達する術を与えてくれるものです。良い教師はそのような考えを持ち、生徒が心の底からレッスンに興味を抱いていることも、レッスンに価値を見出していることも理解しますので、そこには素晴らしいエネルギーと関係が生まれ、教師も習う側のカップルも共にレッスンの1 分1 秒に意義を見出します。そこでは良し悪しの判断をするのではないので、誰もが何事に対しても心からオープンになります。これは、レッスンを有意義に運ぶための非常に重要な要素なので、それがあれば、あなた自身のアイディアや練習の仕方に対して付加価値をつけることが可能になり、結果、あなたに進歩をもたらすのです。なぜこの生徒を教えるのか、なぜこの先生に習うのかということを、教師も生徒もお互いに考えなくてはなりません。

 

私は習いに来る生徒に、私のところに来るきっかけは何だったのかと必ず尋ねます。生徒たちの目的は何か、そして、何を成し得たいと思っているか、それを知らなくてはならないからです。ですから、誰かがレッスンに来て、「えーと、スロー・ワルツをお願いします」と言ったとすると、6 小節も踊らないうちに止めて、助けを乞うような目つきになることを私は知っています。そこで私が考えることは、そうしたカップルには、まずその習慣から変えなくてはならないということです。

 

このような若者の、はっきりしない態度は理解できないこともありませんが、一人前のダンサーの取る態度としては受け入れられません。むしろ、私に向かって「あなたのレッスンを受けるというより、私たちの踊りを見て頂き、その上で、私たちに欠けているものを教えて欲しいのです」と言われるほうが好きです。

 

多くの場合、あなたがレッスンで何をしたいかを理解していれば、目的に到達することができるからです。それが肉体面で直ちには可能にならないかもしれませんが、その後のレッスンを通して、目的到達のために何をすべきか理解できるようになるのですから。

 

良いとか悪いとか判断する前に、色々なことに挑戦してみてください。しかも、心を解放し、何の偏見も持たずにやることです。

 

 

 

MT37 第7章  したいことに集中せよ/
 スポンジのようになりなさい

Be Sponges

 

先生から、そして、自分自身からベストのものを引き出そうとするなら、しっかり自分の存在を示しなさい。そうすることで、レッスン中の雰囲気がどのように変わるか分かることでしょう。

 

教える側として正直に話すと、熱心にレッスンを受け、どんどん質問をしてくるカップルを見ていると、こちらまで元気になってきます。そうした参加の仕方はとても大切です。なぜなら、教える側があなたの話すことや質問することを理解できているかどうか、それも調べることができるからです。私の一般的な話としては、もしカップルが何も質問しないとすると、私が質問することになります。私が何を話したか、そして彼らは何を理解したかをカップルに尋ねます。例え私の方が生徒より積極的になってしまったとしても。

 

レッスン中はカップルと先生の3 人すべてが積極的にならなくてはなりません。3 人から放出されるエネルギーがゴールを目指すところを想像してみてください。ゴールに到達できないなんてありえません!

 

もう少し話を続けさせてください。指摘したいことがあるのです。それはフィードバックについてです。例えば、あなたにある考えが説明されたとします。それを聞いてあなたは、それができそうに感じて、それを実際に行なってみると、そこで自分自身へのフィードバックが行なわれます。その後に行なうことからも、フィードバックが得られます。そこで、良くなったか、そうでもないかを判断し、良くなったと思ったら、教わったその考えを他のステップや他のダンスにも応用してみるのです。

 

「同じことを他のケースでもやれないだろうか?」、

「他の動きでも、このやり方をすると楽になるのではないだろうか?」、

「もっとやれないだろうか?」、

「これで十分なのだろうか?」と、自分に問いかけながら。

 

 

 

MT37 第7章  したいことに集中せよ/
質問、質問、質問しなさい

Ask, Ask, Ask

 

疑問に対し、自分で答えを見つけることは、自分に自信を持たせるひとつの方法です。ダンサーとしてのあなたは、自分が望むことに集中し、自分が望まないことに気を向ける必要は何もないのです。

 

― あなたが集中したことに対して、あなたの脳はそれを実現しようとしますので、建設的なことに集中すべきなのです。

 

この章の最後になりますが、ここに「思考が現実になる」という言葉があります。私は本当だと信じています。この概念は、ある意味、習慣的になっている考えに注意しなさいと言えます。

 

一般的に私たちは欲しいもののことを考え、欲しくないもののことは考えませんが、何を求めるかが決まったら、その考えが習慣となり、自分の一部となるまで繰り返し練習しなくてはなりません。時間を無駄にしてはいけません。自分は何が欲しいのか、どのように踊りたいのか、どの辺を改善したいのか、そして、何を手に入れて大喜びしたいのか、そのことに全集中を向けなさい。

 

それが欲しいのか、欲しくないのか。そうしたいのか、したくないのか」と、絶えず問い続けなさい。あとは、決断し、計画を立てて、実行するのみです。

 

 

 まとめ

1, 間違いをしても、それを繰り返さないようにしようとする。そう考えるだけのことです。

2, 私の練習は、初めに言葉としてあるもの、あるいは、心の中にあるものを体に与えることです。

3, 自分の体について深く、深く考えるようにしなさい。パートナーのではありません。

4, あなたが集中したことに対して、あなたの脳はそれを実現しようとしますので、建設的なことに集中すべきなのです。

5, それが欲しいのか欲しくないのか。そうしたいのか、したくないのか。決断し、計画を立てて、実行するのみです。

 


(「第7章 したいことに集中せよ」おわり)