ニュー・ヨークはとてもポピュラーなフィガーで名前も覚えやすいので助かります。フィガーの意味として「ニュー・ヨーカーの略でブロードウェイに住む粋な連中のこと」という説を見たことがあります。
SL32 Rumba 03 ニュー・ヨーク
(New York)
そのためか、アメリカではこのフィガーをニュー・ヨーカーとも言うようですし、トップ・ダンサーがレクチャーの中で「ニュー・ヨーカー」と話すのも聞いたことがあります。
一方、テキストによっては動きを機能的に表現し、前半を「チェック・フロム・オープンCPP」、後半を「チェック・フロム・オープンPP」と言う事もあります。あなたはどちらを使いますか? 私たちは断然ニュー・ヨークです。ニュー・ヨークに遊びにも行きたいし、お風呂(ニューヨク)も好きだし・・・(?)
●PP = プロムナード・ポジション(Promenade Position)の略。
●CPP =カウンター・プロムナード・ポジション(Counter Promenade Position)
■「サークルで上達するボールルーム・ダンス(ラテン編)」
ニュー・ヨークのページを開いてみましょう。
■動画
YouTubeにアップされているレッスンビデオです。
これでグレードアップ!
上手に踊るコツ (2021/03追加)
♣男性は先行のホッケー・スティックの5~6歩目で、女性を多めに回転させながら積極的に右方向へステップし、両手が取れる距離になりましょう。
♣💛一旦向かい合ってから改めてニュー・ヨークに入るのがポイントです。この「一旦向かい合う」のはニュー・ヨークの3歩目、6歩目も同じです。この形を経由しないと切れが悪く、踊りが流れてしまいます。
♣💛1歩目と4歩目のシェイプを作る際、ホールドしている手は肘が伸び切る程には突き出さないようにしましょう。軸足の上のボディ・ストレッチの程度に見合った分だけ前に出ると考えてみて下さい。落ち着いた綺麗な形になるでしょう。
【足】
① 出し方:1歩目、3歩目、4歩目、6歩目をステップする時 “回し蹴り” をしない事 ~ ちょっとオーバーな言い方をしましたが、これらの足が軸足から離れて振り回すような足の出し方はしないで下さい。足を出す時は軸足の側を通過するという事です。軸足の膝に通過する足の膝をタッチさせる気持ちでステップしてください。足さばきが綺麗になります(内股になりませんのでご注意を!)。(写真1)
② 軸足でない方の足:できる限り足の甲を高く、つま先をのばしてポイントしましょう。(写真2A,2B)
【顔】
1歩目や4歩目で体が開いた時、進行方向を見るようにします。ところが何となくパートナーを見てしまう人がいます。とても微笑ましいですが、カップルとしての形も悪いですし、次のアクションへの戻りも悪くなります。
次の練習方法で、相手を見なくとも大丈夫だと言うことを体験してみましょう。
① 1歩目に体重が乗った所で止まります。顔は前進した方向に、【左右】のホールドは中間の位置で、自然な高さに置きます。
② ホールドの位置をそのままにしておく気持ちで、男性は右手をゆっくりと外側に開きます。顔の向きは①をキープします。
③ 女性は男性を見なくてもそのリードを感じ、その大きさに合わせて左手が開くはずです。
この様に、女性は男性を見なくても男性と同じように開きます。これが分かると、いちいち相手の顔色(?)を伺わなくとも踊れるのです。
【手】
1歩目と4歩目では、
① つないでいる手は二人の間にそっとしておきます。前方に突き出す形をよく見かけますが、上の練習で、その必要がない事を理解して頂けると思います。
② 外側、横に開いた手のひらは下に向けましょう。「上に向ける」、「前に向ける」はお勧めしません。
③ ボディの張りと伸びを強調する場合、外側の腕は上方(または、斜め上)に伸びやかに使います。
ハッピー・ダンシング!