フォーラウェイ・リバースからタンブル・ターンに、そしてオーバースウェイの流れが難しいので、教えてください。(東京都 男性)
今まで個人的に、あるいはダンスファン誌を通じて多くの質問を頂きました。中にはとても初級レベルのものもありましたが、初心者にしてみると切実な疑問や質問に違いありません。そこで、頂いた質問のレベルで選別することなく記録に残します。お役に立てばうれしいです。なお、回答には現時点の考えに書き直していることもあります。
結構難しいアマルガメーションですから、スムーズに踊れると本当に嬉しいです。一緒に頑張りましょう。上手くいかないとき、そして、きれいに踊るには、「繰り返し練習!」「練習あるのみ!」なんですが、ここでちょっとした工夫をお勧めします。
■「後ろ」から
お勧めするのは「後ろから練習する」方法です。つまり、このアマルガメーションの場合のお勧めする練習方法は次のようになります。
①オーバースウェイだけのを練習をする。
②タンブル・ターンだけの練習をする。
③タンブル・ターン ~ オーバースウェイの練習をする。
④フォーラウェイ・リバースだけの練習をする。
⑤フォーラウェイ・リバース ~ タンブル・ターン ~ オーバースウェイの練習をする。
これを読み、
「フォーラウェイ・リバースもタンブル・ターンもオーバースウェイも全部知ってるよ。つなげて踊るときが問題なんだよ」
と思われていることでしょう。
その通りなんですが、実は、踊りで問題が起こるのは、そうした「つながり」の部分の場合が多々あります。また、どこかで上手くいかないときの原因が「その前のステップ」にあることが多いのも事実です。
そこでですが、オーバースウェイの練習では、オーバースウェイに入るときの自分の(あるいはカップルの)形とバランスを確認します。
タンブル・ターンの練習でも、1歩目に入るときの形と4歩目が終わったときの形とバランスを確認します。
次のタンブル・ターン ~ オーバースウェイの練習では、タンブル・ターンの1歩目に入るときの形とバランスがタンブル・ターンだけの練習の時と同じかどうかを確認しながら踊りはじめ、4歩目が終わったときの形とバランスが、オーバースウェイだけの練習をしたときの入るときの形とバランスになっているかどうかを確認します。
このように、ひとつのフィガーの終わりの形が次のフィガーを始めるにふさわしい形とバランスになっているかの確認作業をするわけです。
いつものように、「前から」順に練習しても同じように思えますが、それで上手くいかないときは、この「後ろからの練習」をしてみてください。より良い結果が出ることでしょう。
より良い結果が出る理由として私が考えるのは、後ろから練習すると、後ろのフィガーができてからその前のフィガーの練習をするわけですから、後ろのフィガーになればなるほど練習回数が多く、「できている」レベルも高くなります。それらを続けて踊ると、どんどん「できている」フィガーに入って行くのですから自信をもって踊れます。自信はより良い踊りを生み出してくれます。
一方、「前から」順に練習するのはその逆で、どんどん不安に向かって踊ることになりますので、その不安が失敗の要素となることもあります。いつもの練習で上手くいかないときは、この「後ろからの練習」を是非使ってみてください。
■タンブル・ターン
「AU32 Foxtrot 24 タンブル・ターン(Tumble Turn)」にスロー・フォックストロットのタンブル・ターンを動画付きで紹介していますので、参考にしてください。動画は無音にしてあります。
ハッピー・ダンシング!