G052 昭和の本が紹介するマンボ

投稿者: | 2020年5月12日

すでにこのブログで何度か取り上げている「社交ダンスの踊り方」(玉置真吾著/大泉書店/弐百円)。昭和33年(1958年)発行のダンスの本がどのようにマンボを紹介していたかが興味深く、記録として残しておこうと思います。

 

マムボ・チャチャチャ Mambo Chachacha

マムボはアメリカのジャズの一つの流れで、戦後わが国にはいって来たブギウギ(Boogie-Woogie)と、キューバの代表的な音楽ルムバ族(Rumba family)との混合した新しい形と見ることができます。 第二次世界大戦がはげしくなるにつれて、アメリカでは壮者はみな欧州に出征したので、キューバを始め、その東南に弓状に連なる西印度諸島から多くの壮丁が募集されて軍需工場に働きに出かけました。

 

彼らは工場の仕事の終った後、音楽的才能のあるものは舞踏場などへ出かけて演奏して、ジャズ一般の演奏に当り、ことに当時最も流行していたブギウギのリズムも手に入るようになりました。そのうち終戦になり、おのずから、再び島へ帰ったとき、彼らのルムバは非常にシャズの影響を受けていました。ここに目をつけたのは、メキシコの楽人ペレス・プラード(Perez Prado)で、この新しいリズムによる新しい作曲をして大ヒットを飛ばしたものが、 マムボなのです。 マムボの音楽は二分の二拍子で、二小節を単位として演奏される、非常に煽情的なりズムなので、若い人たちに歓迎せられました。

 

この曲に対する踊り方は色々ありますが、何分この音楽にはブギウギの影響が多く、ブギウギはジルバとのつながりもあるので、SSQQSというリズムで、第二小節目の QQS はツウステップ(Two Step)と同じ形になり、キューバ人はこの形をチャチャチャというところから、チャチャチャというダンスも出て来ました。ここに説明するのはマムボの中にチャチャチャのステップの挿入された特色あるものです。

 

各ステップは膝をゆるめ、始め趾球でステップし、すぐ平蹠になります。

(原文のまま)

(「社交ダンスの踊り方」(玉置真吉著)より)


 

それにしても、こうした古い本を開く度(数冊しか持っていませんが)、著者の溢れるばかりの情熱が感じられます。同時に、幅広い知識に驚くばかりです。どこからどのようにして情報を集めたのでしょう? それを翻訳する凄さにも、驚くばかりです!

 

ハッピー・ダンシング!