IL01 出会いから出版まで

投稿者: | 2020年4月22日

「ビル&ボビー・アービンのダンス・テクニック」(白夜書房/神元誠・久子翻訳/2011年)を公開します。原書は2009年に英国のDSI社から出版された”THE IRVINE LEGACY” (Oliver Wessel-Therhorn)です。

 

目次書籍「ビル&ボビー・アービンのダンス・テクニック」

 

 

これまでにも、月刊誌ダンスファンや個人のブログなどで一部公開していますが、書籍は絶版となりましたので全文公開することにしました。一人でも多くの熱心なダンサーに読んで頂ければ幸いです。

 

今回は原書との出会いから出版に至るまでのプロローグ(私のお喋り)と、「翻訳にあたって」(書籍より)を紹介します。

 

 

■プロローグ / 出会いから出版まで

2010年1月のUK選手権会場。当時スタジオひまわりの海外部とダンスウイング編集に関わっていた私は、隔月誌「ダンスウイング」の読者を海外に増やそうとブースで待ち構えていました。そして、目の前の大きなDSI社のショップで見つけたオリバーさんの著書 ”The Irvine Legacy by Oliver Wessel-Therhorn” を人が来ないときに読んでいました。

 

ダンスウイングのブースは小さいですが、いろいろな人が顔を出して下さいます。そしてこのように、みなさん気持ちよく写真に納まってくれるのです。下の写真の右の恰幅の良い人はDSIの社長ジェラルドさんで左がオリバーさん。

 

 

オリバーさんのことはDVDのレクチャーなどを通じて一方的に親しくなっていましたが、実際にお会いし、お話したのはこれが初めてでした。そこで、恐る恐るながら一緒に写真を撮らせて貰いました! なのに “The Irvine Legacy” にサインを頂いていません。どうしてだったか全然思い出せません…。

 

 

 

■翻訳にあたって(書籍より)

原書「アービン・レガシー」に出会ったとき、できるだけ多くの日本のダンサーに読んでいただきたいと思い、出版元である英国のDSI社から版権を入手することにしました。その話し合いを東京で行い、合意に至ったのが2010年11月12日。奇しくもその日は、時差を挟んだヨーロッパでオリバー氏が他界された日となりました。

 

不思議な縁を感じながらスタートしたダンスファン誌での半年にわたる連載でしたが、毎回寄せられる読者からの確かな反応に支えられ、懸命に翻訳をしました。そしてここに、完訳本となったのはこの上ない喜びです。

 

この本の翻訳をお引き受けした時、この素晴らしい内容をダンス教師だけではなく、できる限り幅広いレベルの多くのダンス愛好家にも読んでいただきたいと思い、一部文中に「訳者のノート」を、また、巻末には補足説明を入れることにしました。それが筆者オリバー氏の意に反していないことを心より願っています。

 

翻訳にあたり、第1章、3章、4章の解剖学に関する所では、そうした学問の門外漢である私たちは、購入した体の構造に関する何冊かの本と複数の辞書と格闘しながらの翻訳を強いられましたが、幸いにして、長野県の馬場清充氏(軽井沢町で馬場診療所経営)が救いの手を差し延べてくださり、私たちの翻訳をより的確な表現にしてくださいました。

 

ダンスに関わる文章で疑問を抱いた所は、英国の原書出版元DSI社に勤務しダンスもされているホーリーさん(Ms. Holly Woodcott)に意見を求めました。また、英語の一般的な個所で不安を感じたときは、ためらうことなく友人のジェフさん(Mr. Geoff Gillespie)に教えを乞いました。また、副編集長の山内一弘氏がダンスファン誌の連載を提案してくださり、書籍でも、様々な方面で的確なアドバイスをしてくださいました。この方々のご協力をなくして自信を持ってこの本をお届けすることはできませんでした。この場をお借りして心よりお礼申し上げます。

 

最後になりますが、この素晴らしい本を私たちに遺してくださったオリバー氏のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

平成23年10月 神元誠・久子