AT13 頑張らなくていい例文

投稿者: | 2020年1月30日

前回、「このボディ・チャンスの原理を知ってから、私たちはサークルのレッスンの中で頑張らなくて良いという説明がぐんと増えました」と書きました。そこで、これまで私が目にした「頑張らなくていい」と話していると思われる文章を幾つか紹介します。すでに読まれている人も多いと思いますが、「何度も読み返すことで言葉が体に沁みて行く」と思っています。

 

私とダンスとアレクサンダー・テクニークと
AT13 頑張らなくていい例文

 

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 1.「ビル&ボビー・アービンのダンス・テクニック」より
(オリバー・ヴェッセル・テルホーン著/翻訳:神元誠・久子/白夜書房)


❶ビルの哲学を理解するために知っておかなければならない事があります  ―― 人体が機能する理論に基づいて、可能な限り効率的に踊ること ―― これがビルにとって重要な事だったのです。もちろん、そうすることで筋肉を最大限に緩めて体を使うことができ、結果、可能な限り完璧な踊りができるようになるのですから、懸命に努力するに値することです。

 

❷当然ながら、この練習法は後退にも使えます。ムービング・レッグは最大限に後ろに伸ばして使います。フラットの形からスタートし、ボールが床を擦りながら後ろに動いて行き、最後にトウになります。このボールからトウに変わるとき、フリック・アクションを使って足首を“クッ”と伸ばして使うと、より安定したウェイトの移動を行うことができます。もう一つ大切な事があります。それば、ムービング・レッグは骨盤の下を通過するということです。骨盤を外れた所で行なうと安定を失い、バランスを崩してしまうからですが、そうなると、何とかしようと筋肉が頑張る結果、効率的な動きができなくなってしまいます

 

❸足を使っていないダンサーはタイヤのない車のようなものです。どういうフットワークをどう使うかという事はそれ程大切なことですから、かなり真剣に取り組まなければなりません。 フットワークとは、体の垂直ライン上のウェイトが足の大きさの上を通過して行くときの足の使い方のことです。フットワークをきちんと使えるようにするには、足の裏を完全にリラックスさせておく必要があります。足裏の筋肉が緊張していると、体重を吸収できず、踊りの機能を果しません。換言すれば、リラックスした足でのみ、良いフットワークが可能である!

 

 

 

2.「社交ダンスの踊り方」より
(玉置真吉著/大泉書店/昭和33年(1958年)発行)

❶身体を硬直にするな。ダンスは軽く、優美な技術であって、自由と安易な動きの権化でありますから。

 

❷ステップについての知識と動きを完全にすることを心がけなさい。そうすると堅かったあなたの筋肉は柔らかになり、ラクに動き、優美に動くようになります。

 

❸ダンスは機会あるごとに、なるべく回数を多く踊り、なるべくいろいろなパートナと多く踊りなさい。そうすると、筋肉は自由になり、円滑に踊れるようになります。

 

 

 

3.ミルコのレクチャー “Our Ballroom” (2009)  より

❶例えば、ホバー・コルテ、セイム・フット・ランジをヘッド・ウェイトを使わないでやると、バランスは変化のない静的な物になってしまいます。足のことだけを考えています。もちろんホールドやバランスについても考えていますが、この踊り方だと筋肉を固めて使うことになり、ボディを自由に使って踊ることはできません。

 

❷お互いに反作用を利用し、ヘッド・ウェイトを使って踊り、私と同じように彼女がヘッド・ウェイトを使うと、 ものすごく私のムーブメントを助けてくれるのです。そしてもちろん、私も同じようにします。肩と背骨を固めてしまうと、回転の終わりは決まらないでしょう。動きに関連づけたヘッド・ポジションを取るようにします。つまり、ネックの部分にはいつでも僅かな遊びがあるのです。そのためにも、ここの筋肉は自由にしておかなければなりません。

 

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世界のトップ・ダンサーたちは筋肉に自由を与えることを考えています。

(つづく)

 

📌BODY CHANCE – アレクサンダー・テクニーク