回転なし、3歩だけのフィガーなので簡単……ならいいのですが、そうは問屋が卸してくれません。1970年代、フィリス・ヘイラーさんの教室のパーティで元世界チャンピオンのスローを観る機会がありました。踊りの途中、観衆の一部からワーッと大きな拍手が沸いたのですが、それがこのスリー・ステップの所でした。一部の観衆とは当時のプロやアマの世界チャンピオンを含むトップ・ダンサーたちでした。
SB90 Foxtrot 3 スリー・ステップ
(Three Step)
■「サークルで上達するボールルーム・ダンス」
スリー・ステップのページを開きましょう。
■これをしておけば安泰?
男性足型図の1歩目左足のトウに「✖印」をつけてあります。
これは「この足のフットワークは(H)です」という意味で、(HT)でないことを喚起しています。つまり、この左足はタンゴのウォークのように、ただ歩くだけで「ライズしません」。ライズをしないので次の右足をヒールから出て行くことが可能になります。
男性はこのスリー・ステップのフットワークを丁寧に練習しましょう。そうすれば、この先、スローを踊っているときも流れるようなムーブメントを壊すことはないでしょう。
■(TH)が続くときは……
フェザー・ステップもそうでしたが、このスリー・ステップでも女性は(TH)のフットワークで後退運動が続きます。それはどういう足捌きになるかというと、
•1歩目(TH)のヒールの乗り越しを感じて2歩目(TH)のトウを着きます。そして、1歩目ヒールと2歩目トウの両足で立つ瞬間があります。
•それから、2歩目のヒールの乗り越しを感じながら3歩目トウを着き、いったん両足で立つ瞬間を作ります。
•この両足が開いた状態では、両足の開きを底辺、頭を頂点とする「二等辺三角形」になるようにします。つまり、頭が両足の中間にあります。背中側を垂直に感じる「直角三角形」だと、バランスがどんどん後ろへ倒れる踊りになりますから要注意です。
※フェザー・フィニッシュ最後の形も「二等辺三角形」を意識しましょう。
※このアドバイスが本当か、下の画像で確認してみましょう。
■参考動画(How to Dance Series 2 / Foxtrot Grade 1 / UFO Production )
元世界チャンピオンのピーター・エグルトン&ブレンダ・ウィンスレードがこのアマルガメーションを踊る映像を見てみましょう。最初のLODがそれに相当します。動画の全アマルガメーションは下に記載しています。
(How to Dance Series 2 / Foxtrot Grade 1 / UFO Production )
- Feather Step (SQQ)
- Reverse Turn (SQQSQQ)
- Three Step (SQQ)
- Natural Turn (SQQSSS)
- Feather Step (SQQ)
- Reverse Wave (SQQSQQ) with Impetus ending (SQQ)
- Feather Finish (SQQ)
- Reverse Turn (SQQSQQ)
- l-4 Reverse Wave (SQQS)
- Weave (QQQQQQ)
- Three Step (SQQ)
- Natural Turn (SQQ) with Impetus ending (SQQ)
- Feather Finish (SQQ)
- Reverse Turn (SQQSQQ)
- Reverse Wave (SQQSQQSSS)
- Feather Step (SQQ)
- Reverse Turn (SQQSQQ)
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ハッピー・ダンシング!