パッシング・ライト・ターンはベーシック・ステップやクロス・ボディ・リードの最後に【右右】、すなわち、右手同士になってから入ります。男性が右手で女性にライト・ターンさせますが、それを、「すれ違いながら」しようという考えです。
SL13 Salsa 13 パッシング・ライト・ターン&コウミング
(Passing Right Turn & Combing)
ここにもダンスの原則「前進する人は常に真っすぐ出る/出られるようにする」が出て来ます。つまり、男性は女性が自分の前を「直進」できるよう、自分の体を捌きながらリードします。シンプルなライト・ターンをすれ違いながら行なうことで華やかさが増し、女性が美しく見えるステップです。
後半にはコウミングという手業が入っています。
■サークルで上達するボールルーム・ダンス(ラテン編)
パッシング・ライト・ターンは私が命名しましたが、世界のどこかで先に存在しているのかも知れません。
【ちょっとしたヒント】
■オープン・ブレイク(Open Break):
男女向き合い同時に後退のステップをすること。ベーシック・ステップの1歩目で、男性が女性に右足後退のリードをしつつ自分も左足後退するとき、この動きをオープン・ブレイクと言います。4歩目で男性右足後退しながら女性に左足後退させてもオープン・ブレイクになります。
■コウミング(Combing):
は英語の「櫛で(髪などを)とく動作」のこと。女性は後ろ髪をとくような仕草をしましょう。コウミングは男性が使うこともあります。もはや頭髪が残っていない人がしても、コウミングです。
■コウミングを上手にするコツ:
- 男性は肘の力を抜いて行ないましょう。力が入っていると女性は回転するリードと混同します。
- コウミングする手を女性の頭部の中央に持って行きましょう。右や左にずれていると、これもまた回転と間違われます。
- 女性はホールドの手が上がったら、意識的に肘の力を抜きましょう。こうすることで、男性のリードがよくわかるようになるでしょう。
■参考動画
Salomon先生が女性に続けて【右右】と【左左】で女性にコウミングさせるシーンが出て来ます。彼は「ダブル・ヘッド・ループ(”Double Head Loops)」 と説明していますが、これもコウミングです。
ハッピー・ダンシング!