サルサもマンボもクラブ・ダンスです。とは言っても、みんなが単にクラブで楽しんでいるだけでなく、世界大会があったりもします。サルサは世界中でブレイクしており、この勢いは止められそうもありません。
こうした流れの中、私は社交ダンスの人たちにもサルサをお勧めしたく、4つの理由を挙げます。
1.入りやすさ:社交ダンスのルンバやチャチャチャで習ったステップを応用して使える。
2. カジュアルさ:サルサには社交ダンスにはないカジュアルでフレンドリーな雰囲気があります。
3. 頭の体操:サルサには数えきれないほどの知恵の輪のようなステップがあります。それを覚えるのにとても頭を使います。特に男性はステップを覚えなくてはなりませんので、大変頭を使います。女性もあらゆる動きに対応できるようにすることで、頭が柔軟になります。
4. ラテンに役立つ:サルサに出てくる手業を上手にこなそうとしていると、腕から不要な力が抜けてきます。それが社交ダンスにおけるラテン・ダンスに役に立つことを発見することでしょう。
他にもメリットがありますが、それはご自身で発見してもらうことにして、次に私のこの気持ちをとても上手に代弁してくれているコラムを紹介します。 以下は朝霞市のサークル用に2007年作成したものです(一部改訂)
Salsa ☆ Salsa ☆ Salsa
イギリスの大きなダンスのウェブサイトでコラムを書いてるマックスという人がいます。アメリカ人外科医でダンスも教えています。彼のコラムは面白いので時折覗いているのですが、今回はその中から彼のサルサ観を紹介しましょう。
Salsa Is Hot?
社交ダンスのホームページでサルサの話は変だと思うかもしれないけど、そんなことない。本当にサルサは大流行だ。他の国の事情は良く知らないけれど、イエローページに「ラテン教えます」広告を見つけたら、10件中9件はサルサかメレンゲのこと。どうしてそんなにサルサが人気?
当然、サルサに入っているスパイスのせいさ ― ここでのスパイスとはセックスのこと。
人々はセックスやセクシーな表現というものに最も魅力を感じる、そう人類の長い歴史が物語っている。人々のそうした感情の表現方法が、それこそ10年毎に変化し続けているだけのことなんだ。
例えば、ワルツは一時期、最もセクシーな踊りだったし、次にタンゴがあり、他にも出て来た。そうしたところに火に油を注いだのが(歌手の)Ricky Martin 。
そうは言ったものの、それじゃ純粋な社交ダンス愛好家はどうすればいいのって考えちゃうよね。ラテンへといえばルンバであり、サンバであり、チャ・チャ・チャだと思う気持ちも分かるけど、どんなタイプの踊もすばらしいと思う。「サルサやメレンゲは教えません」というのではかなり失礼な気がする。
同時に、ナイトクラブで踊るラテンとボールルームやスタジオで踊るラテンは分けて考えなくてはならない。 ラテンの一般的なテクニックはサルサやメレンゲにかなり応用できるので、それをすると、ほとんどの人が “真のラテンダンサー” に変身するに違いありません。
そんな考えもあり、僕自身サルサのクラスに通い始めてみたら、フィガーの使い方も、一般的な技術面も、振り付けも、立ち方にも、実に画期的な変化が起こったんだ ―― ラテン・ダンスへの道が開けたというか ―― そんな風に感じている。次回、もう少しサルサとルンバについて書くことにしよう。
最後に一言。サルサクラブで一晩踊ると、あたかも朝昼晩、一週間通してマクドナルドで食事したような気持ちになるでしょう。全然悪口の意味ではなく、私の感じ方として。
Max
さあ、サルサを覚えて踊りに行きましょう。
ハッピー・ダンシング!