どこかの誰かのダンスに役に立つことを願い、拙書「社交ダンスがもっと好きになる魔法の言葉」を公開中です。今回は大腰筋の話。最後に能楽師安田登さんの記事を追加しました。
MA08 第1章 体に関する11の話
(第8話)大腰筋を鍛えて脚も長く!
スイング・ダンスでは前後左右に脚を長く使うことが要求されます。
「腰から下を脚と思うな! 胸から生えていると思え!」、
などと先生から言われたりしますが、悲しいかな、なかなか思うようにできません。気づいたら、「膝から下」で踊っていた――――それはないでしょうが、冗談に聞こえないのが恐ろしいです(笑)。
そこで、そうした問題を解決できる(かも知れない)、かつ、脚が長くなる(かも知れない)運動を紹介しましょう。
これは、以前新聞で読んだ能楽師・安田登さんのお話です。
それによると、上半身と下半身をつないでいる筋肉に大腰筋と言う筋肉があり、それは年を取るに連れて細くなるそうです。でも、大腰筋を鍛えていると姿勢が良くなり、楽に歩けるようになり、疲れも違うし、したがって、年を取っても若々しくいられると書いてありました。
その方法というのが至ってシンプルで、ちょっと高めの台や椅子、あるいは電話帳二冊くらい重ねた上に乗ります。片足をぶらぶら振っても床に触れない高さにします。その上に片足で立ち、もう片方をぶらぶら適当な回数振り、足を交代してまたぶらぶら振るだけです。
お勧めのポイントは、
- 「胸の下から」を振る感じが良いでしょう(きたー!)。
- 後ろに振るときは、膝を曲げてしまうと効果が薄れる気がします。
- 股関節は骨盤の上部ではなく、もっと内側にあることも意識すると良いでしょう。
- 調子に乗ってきたら、左右に振るのも良いでしょう(笑)。
「私はこれを続けて一年で脚が5㎝長くなりました!」・・・・・・とは言いませんが(笑)、この練習をすると、確実にダンスでの脚部の使い方は大きくなることでしょう! 健康にもグーですしね!
平らなところでつまずくのも
大腰筋が弱っているからのようですよ。
(「第1章 体に関する11の話(第8話)大腰筋を鍛えて脚も長く」おわり)
目覚めよ「深層筋」/和のカラダで疲れ知らずに
毎日の家事などで、体が「疲れやすい方だ」と思うミセスは76.3%。でも、昔より家事の負担は減っているはずなのに、どうして、疲れやすいのでしょう?ヒントは、本来日本人が持っていた和のカラダ ―― 深層筋 ―― にありました。
元気な人は「深層筋」が発達
「深層筋」とは、カラダの内部にある筋肉の総称。高齢でも元気なお年寄りは、深層筋が発達していると言われています。
江戸・明治時代までの日本人は、家事労働、星座など和の立ち居振る舞いで、ごく自然に「深層筋」が鍛えられてました。津田塾大学教示・三砂ちづるさんなどによると、特に女性は、「月経血コントロール(=自分で月経血を体内にとどめ、用を足すときに排出する)さえ可能だったそうです。
現代人が疲れやすい一因は、「深層筋」の未発達。そこで、中でも重要な「大腰筋」と「骨盤底筋」について、2人の専門家にエクササイズを教えてもらいました。ポイントは、母豚度触ることが出来ない筋肉なので、「鍛える」というより、「イメージする」こと。驚くほど簡単なので、ぜひトライしてみて!
安田登さんプロフィル
下掛宝生流能楽師(しもがかりほうしょうりゅう)で、アメリカのボディワーク「ロルフィング」の施術者。著書に「疲れない体を作る”和”の身体作法」、「緩めてリセット ロルフィング教室」(いずれも祥伝社)ほか。
ハッピー・ダンシング!