(オリバー・ヴェッセル・テルホーン著/神元誠 翻訳/非出版物)
原書2010年出版。 ほぼA5版(150 x 230mm) 198ページ
原書名: Music Was My First Love (Oliver Wessel-Therhorn / DSI London)
2012年、英国DSI社が自社のネットで “Champions Masterclasses” という番組(有料)を開始しました。これは、6名の元世界チャンピオンたち(ラテン:ブライアン・ワトソン、カルメン、ハンス・ガルケ、スタンダード:ロレイン・バリッキ、アンドリュー・シンキンソン、アウグスト・スキアボー)が、各人50項目に分けたショート・レクチャーをするというもので、総計10時間に及ぶ貴重なものでした。その日本語アフレコでロンドンに飛んだのが11月。アフレコ用に日本から持って行った原稿用紙は600枚と膨大でしたが、妻と十分なリハーサルをして行ったので、収録は僅か30時間で済みました。この時の代金の一部として“Music Was My First Love” の日本語翻訳権利をDSI社から貰いました。“Music Was My First Love” を読んだ時、日本のダンス界にも「読みたい」と思っている人が大勢いるのではないかと思っていたからです。
それから10年経過した2022年10月25日に、このHPでの紹介を開始しました。きっかけは、その前日に「ああ、今日はダラダラ過ごしちゃったな―」と考えたとき、「そうだ、こんなことしていられないんだった!」と余命2年半しかなかったことを思い出したからでした(笑)(2020年のブログ 余命4年)。しかも、2014年に少し翻訳した部分があったので、安心して1歩踏み出したのですが、すぐに粗訳に過ぎなかったことが判明し、後先あまり考えずに行動する自分の性格に少し後悔しました。でも、それを私の利点と捉えることが出来ます。始めたからには何とかしなければなりませんから(笑)。
オリバーは2010年11月に肝臓がんで亡くなりました。この本は彼の闘病中に執筆されたものです。これを読んでくださる皆さんが、死期を感じながら「書き残しておきたい」と考えていた彼の話に、多くの興味と共感を示して下さると嬉しいです。
2023年6月19日 神元 誠
目次
- Oliver Wessel-Therhorn
- Foreword / Hugo Strasser
- Introduction
- 1. First Beginnings (初めの始りは)
- 2. The Power of MUSIC(音楽が持つ力)
- 3. The influence of the Classics (クラッシックの影響)
- 4. Where do I begin? (どこからはじめよう)
- 5. No Career Without problems(問題のない職業なんてないのさ)
- 6. Music and the Big Bands (音楽、そして、ビッグバンド)
- 7. Nothing Works Without Music(音楽なしじゃどうにもならない)
- 8. The Performers(パフォーマーたち)
FRED ASTAIRE
GENE KELLY
FRANK SINATRA
DEAN MARTIN
SAMMY DAVIS, JR.
MICHAEL JACKSON
ELVIS PRESLEY
UDO JURGENS
- 9. Progress in the career(進歩)
- 10. My Teacher Fred Astaire (わが師、フレッド・アステア)
- 11. The Formation! (フォーメーション)
A CRY FROM THE HOLY LAND(11-2 聖地からの叫び)
FRED ASTAIRE
GENE KELLY
UDO JURGENS
SAMMY DAVIS, JR.
LIZA MINNELLI
FRANK SINATRA
MICHAEL JACKSON
CATERINA VALENTE
DEAN MARTIN
- 15. Idols without Music?(音楽のないアイドル?)
15-1.モハメド・アリ - 16. The Musical
- 17. Using Experience (経験を生かす)
- 18. The Fiftieth Birthday(50歳の誕生日)
- 19. Acknowledgements(最後の言葉、他)