拙書「社交ダンスがもっと好きになる魔法の言葉」の続編として、「読むだけでダンスが上手くなれば儲けもの」、そんな話を書いていこうと思います。当然、サークルレベルの話です。
魔法の言葉 Part 2
MA79 更にうまくなる20の話(その16)
料理学校に行く目的
私たちの活動のひとつに、月1回のオープンクラス(日曜レッスン/(旧)日曜ラテン)がありますが、ある日、リクエストのあったルンバのスリー・アレマーナズとワルツのスローアウェイ・オーバースウェイについて「今の技術のまま上手くなる方法」の練習をすると、それで本当に上手になっちゃったのですから、こんな愉快なことはありませんでした(笑)。
さて、そんなレッスンをしている時、外部から参加している一人の女性が私と踊った後で、「でも、そんなリードしてくれる人いるかしら…」と呟きました。つまり、「自分が通っているサークルや練習会では ”そんな” リードをしてくれる男性には出会わない」と言いたげでした。
気持ちは分かりますが、ここで、サークルで練習している人に覚えておいて欲しいことがあります。
それは、サークルに通うのは「料理学校に通うのと同じ」、という事です。
考えてみましょう。料理学校に通うのは、先生が作る美味しい料理を食べに行くのではなく、料理の仕方を習い、自分で作れるようになるのが目的です。
サークルも同じで、自分が踊れるようになることが目的です。
今はサークル内にそんなリードをしてくれる男性はいないかも知れませんが、その目的に向かって練習していると、いつかどこかで必ずや「そんなリードしてくれる人」に出会うことでしょう。
その時、「この人は上手だ」と判断した男性は、「もっといろんなことをやって、楽しんでもらおう。二人で楽しい踊りにしよう」とスイッチを切り替えて踊り出します。
そんな時、これまで地道に「自分で料理が出来るように」練習してきたことに感謝することでしょう。
私たちは、これまでのサークル活動を通して、そういう人を何人も知っています。皆、大興奮して体験談を報告してくれました。
ここでは女性のことを書きましたが、男性もまったく同じです。
ひとつの料理が作れるようになると
その知識は、他の料理にも応用できます。
この記事も参考にしてみてください。「MA64 更にうまくなる20の話 (その1)知識は自己解決する力」
ハッピー・ダンシング!