G109 Memories: No.36 Chasse from PP (English & Japanese)

投稿者: | 2022年12月14日

The title “Memories of Figure Names” so far will be changed to “Memories” from this time.
これまでのタイトル “Memories of Figure Names”を今回から単なる”Memories”に改めます。

 

“Memories: No.36  Chasse from Promenade Position”

The Chasse from Promenade Position is a very basic figure that beginners learn first, but that doesn’t mean it’s “easy”. As an evidence, Marcus Hilton talks in his lecture about how even Bill and Bobby couldn’t dance it well. And this video clip of the lecture provides the principle that “they can dance it further in distance than before”.

 

 

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「思い出:No.36 シャッセ・フロム・PP」

ワルツのシャッセ・フロム・PPは初心者がすぐに習うフィガーですが、だからと言って「簡単」という事ではありません。それが証拠に、マーカス・ヒルトンがレクチャーの中でビル&ボビー・アービンでさえシャッセ・フロム・PPを上手く踊れなかった話をしています。そして二人が「より遠くまで踊って行ける」原理を見つけたことも。

 

添付映像は英語ですが、マーカスが話している内容は次の通りです。(これは G019 質問13 大きく踊るには?でも書いた記事です)

「ずいぶん昔のことですが、二人がブラックプールで行ったショーは完全な失敗に終わりました。怒り狂った二人は控室で靴を投げ合って喧嘩をしたほどです。

それから10時間かけてロンドンまで車を飛ばし、いつものスターライト・ボールルームに駆けつけました。そして、ブラックプールでやったのと同じように、PP ~ シャッセ・フロム・PP ~ ナチュラル・スピン・ターンで、できるだけ遠くまでいこうと足を大きく出して踊りました。そして初めと終わりの場所にマークをつけました。

次にビルは目を閉じました。今度は遠くまでいこうとせず、きちんとロアーをし、ボディを集めて踊ることに集中すると、なんと、先程より1mも遠くに到達したのです。

ビルは大きく動こうとして、足を大きく出していました。正しい動きの原理に従って動く―― つまり、正しいフットワークを使い、ライズ&フォールでボディを集めて動くと、実は、足も体も動いていくのです。(2回目では)ビルは体でタイミングを取ったからです。足を開くタイミングではなく。」

 

ハッピー・ダンシング!