拙書「社交ダンスがもっと好きになる魔法の言葉」の続編として、「読むだけでダンスが上手くなれば儲けもの」、そんな話を書いていこうと思います。当然、サークルレベルの話です。
魔法の言葉 Part 2
MA78 更にうまくなる20の話(その15)
ヘロヘロ、タコ踊り
サークルの準備体操の中に「脱力」があります。体の力を抜き、背骨、あるいは、頭部がリードして、既成の形に囚われない動きをします。言ってみればタコ踊りのようなヘロヘロな動きを各人自由に行います。デタラメな動きなので、なにが正しいということは一切ありません。
これの面白いところは、グニャグニャ、いろんな形になっても誰一人、ひっくり返ったりしないところです(笑)。つまり、バランスが取れているのです。
それって、おかしいと思いませんか? 真剣に踊っている時にバランスを崩したりするのに、デタラメにヘロヘロやってもバランスを崩さないなんて、なぜでしょう?
そこに何か、サークルで上達するヒントが隠されているように思われます。理由は分かりませんが、あなたも、ヘロヘロ、タコ踊りを試してみてください。
実際、一人でできるだけグニャグニャ、1分間だけでも、デタラメに体を動きまわした後で、相手と組んでスロー・フォックストロットを踊ってみてください。なぜか今までとは格段と違う動きになってしまって驚かれることでしょう。勿論、ワルツやタンゴでも、ラテンでも同様の効果が得られます!
パーティーの時などのように、周囲に気を遣わずにタコ踊りができない場合は、心の中で、
「今から踊るけど、体中が柔らかいのだ」
と、呪いをかけるのも一案です。うまくいけば儲けものじゃありませんか。
デタラメに動く「ヘロヘロ・タコ踊り」で上手になっちゃいましょう!
ハッピー・ダンシング!