MA13 プロを目指すな!(その2)

投稿者: | 2020年12月17日

どこかの誰かのダンスに役に立つことを願い、拙書「社交ダンスがもっと好きになる魔法の言葉」を公開中です。「MA12 プロを目指すな!(その1)」に続く(その2)では自宅で出来ることを書きました。(消えた2020年1月の記事の再投稿です)

 

MA13 第2章 サークルで上手くなる11の話
(第2話)プロを目指すな!(その2)

 

【質問】

プロみたいにワルツをワルツらしく、タンゴをタンゴらしく、スローをスローらしく踊りたい。そして、プロみたいに素敵なピクチャー・ポーズを踊りたい。それにはどうすれば良いですか。(女性)

 

◇ ◇ ◇

 

私は教師資格を持っていますが、教室に勤めている訳でもなければ、バンバン練習して競技会に出ている訳でもないので偉そうに回答できませんが、サークル・レベルの話ならお任せください! サークルでも、できるだけ自然に踊ることを心がけると、かなり素晴らしい踊りに近づくことができますし、一瞬であってもプロのような美しさを見ることができます。

 

そのサークルでこんな会話をすることがあります。

 「世界チャンピオンを目指しているの?」
 「いいえ・・・・・・」

 「プロになるの?」
 「いいえ・・・・・・」

 「競技会に出るの?」
 「いいえ・・・・・・」

 「じゃあ、頑張るのを止めてみようよ。その方が綺麗な踊りになるよ」

 

高いレベルを目指すのはとても良いことです。でも、プロのようなレベルを目指して、それができないときは、大きなストレスになりますし、練習する時間も環境もない中でプロみたいに踊る――――そんなことができたらプロの立場がないじゃないですか(笑)! 

でも、少ない時間で最大の効果を上げることはできます。それを実行してみませんか?

 

テキストを読む習慣をつける:特に、スタンダードならフットワークやライズ&フォールをじっくり勉強しましょう。

CDやDVDで勉強:友達から借りてコピーできる時代ですが、タダで手にしたものはすべからく、指の間からこぼれ落ち、自分のものとして残らないものです。自分で購入して大切にし、かつ、元を取り返そうと思うことです。DVDは擦り減るまで何度も見るのがミソです。

音楽と対話:音楽を感じて対話する気持ちで踊ると「らしさ」が現れます。リズムを聞いてテンポが分かったら、メロディーを聞いて表現しようとしてみてください。男女共に音楽をよく聞きましょう。音楽を聞いて踊っている女性は、一般的に上手です。

ナチュラルとは何か:「ナチュラルに動くにはどうするか」、そして、「自分の中でナチュラルな動きを阻害しているのは何か」を考える習慣をつけましょう。

 

難しそうな提案に響くかもしれませんが、どれも自宅でできることです。

 


ひとつでもトライしてみると
想像以上の美しい踊りに遭遇するでしょう。

(「第2章 サークルで上手くなる11の話(第2話)プロを目指すな!(その2)」おわり)

 

 

ハッピー・ダンシング!