MA03 ヒールの話

投稿者: | 2020年12月16日

こかの誰かのダンスに役に立つことを願い、拙書「社交ダンスがもっと好きになる魔法の言葉」を公開中です。今回も足の指の話です。(消えた2020年1月の記事の再投稿です)

 

MA03 第1章 体に関する11の話
(第3話)ヒールの話

 

トウの話の次はフットワークが気になっている人に役立つかもしれない、ヒールの話です。

 

下図の左矢印はヒール(=踵骨)を指しています。スタンダードでヒールから出るとき、この踵骨を使おうとするのは極めて自然な感覚です。だって、ヒールですから(笑)!

 

ある夜、二人で散歩していて「ヒールからの前進は踵骨を意識しなくてもいいんじゃない?」との話になりました。

「足首の関節(下図右矢印)から出ようとすると、自然に踵骨が先に着く」からです。

 

そこから、

「ヒールから出て後ろに倒れる感じがする人は、もしかすると、下腿骨と足の骨がL字のイメージ(下図)があるのかもしれない」

と、話が展開しました。実際には、足首の関節はヒールの上ではなく、もっと中央近くになるからです。

 

そうして、二人で「足首の関節」を意識して歩くと、今までと違った感触が!!

 

そのとき私は、ヒール部分が丸くなっているMBTの靴を履いていたので、前進するときは体重がヒールをするりと通り抜け、足首の関節にかかっていく感じでした! 

なんと面白いことでしょう! 

 

それで、帰宅してからMBTのことを調べてみました。

 


 (以下はMBTのHPから転載)

MBT(マサイ・ベアフット・テクノロジー)は1996年に誕生しました。私たちは「自然の不安定さ」=「路面の多様性」が人間の健康に対して確実に目覚ましい効果をもたらすことに気づき、このフットウェアを開発したのです。

 

私たちはマサイの人々が驚くほどしなやかな身のこなしで、自然の不均一で多様性に富んだ路面を歩く姿を観察し、この事実を発見しました。どう考えても、人間の身体は近代化された社会の硬く平らな路面の上に立ち、そこを歩くようには創られていない――彼らの身体の動きを目の当たりにして、私たちはそれを実感したのです。

 

こうして私たちは、まったく新しいフットウェア、つまり、軟らかく不均一な地面での歩行を再現できるフットウェアを開発しました。その機能と効果は劇的かつ画期的でした。

 

MBTは今では世界35カ国以上で販売さています。そしてこのフットウェアを日常生活で使用すると、そのトレーニング効果によって健康的な生活が導かれることを、多くの熱心なご愛用者の皆様に証明していただいています。

 

●MBTは全身の筋肉を活性化しその協調性を向上させます。

●MBTは足だけでなく全身に優れたトレーニング効果をもたらします。

●MBTは起立時及び歩行時のカロリー消費を増加させます。

●MBTは以上のようなトレーニングを促すため、健康増進に効果的です。

 

 

(以下はMBTネット販売サイトの情報)

MBTシューズは、踵がグニャグニャでかなり不安定な構造になっています。一本歯の下駄や竹馬みたいなものと同じで、骨盤をしっかりと起こして身体全体でバランスを取って立ち姿勢を維持しなければなりません。従ってMBTシューズを履いて立っているだけでもエクササイズになります。


 

MBTとつるんでいる訳ではありませんが、「ヒール」、「足首」、「自然の不安定さ」など、どれもダンスに直結する話で興味深いです。しかも、MBTの靴を買わなくても、一本歯の下駄や竹馬といった日本的なもので練習できる点もうれしいですね(手に入りにくいかも・・・・・・と言いつつも、写真は我が家にある Marumitsu 製のゲタ)。

 

 

話を戻しますが、ヒールから出るとき後ろに倒れた感じがする人は、足首の関節を出そうとしてみてください。

 

 

踵と足首の骨の位置を頭にインプット!
それだけで、踊りが変わることでしょう!

 

(「第1章 体に関する11の話(第3話)ヒールの話」おわり)

 

 

ハッピー・ダンシング!