2016年5月6日付け COURRIER JAPAN のサイトに ”死にたくなければ「ダンス」を踊れ?”の記事がありました。当時、別のブログにアップした記事を再掲載します(書き直しあり)。
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記事に引用された二つの医学レポートのタイトルは、それぞれに、
「がん関連の倦怠感と生活の質に対するダンスの影響」
「ダンスへの参加と心血管疾患による死亡率」
ですが、ニュースは見出しを「死にたくなければ」として読者の心を捕まえに行くあたりは、流石です。
下は当時のニュースに掲載されていた内容で、今(2020年10月14日時点)このサイトを訪問しても、最後の部分を読むには有料になっています。
―― ”死にたくなければ「ダンス」を踊れ?” から ――
運動が楽しい季節になってきたが、なかでも「ダンス」に効能ありとする報告が海外医療ジャーナルから寄せられている。
がんのケアに関する専門誌「サポーティブ・ケア・イン・キャンサー」には、がん治療を受けている患者40名に対する調査結果が掲載されている。
カウンセリングに加えて5週間で10回のダンスレッスンを受講した患者には、がんによる疲労感、情緒面や身体機能などに明らかな改善効果が見られたという。
論文執筆者らは、「ダンスはがん関連の疲労感の治療に適しており、効果的なアプローチであるかもしれない」と結論づけている。
米国予防医学会の専門誌「アメリカン・ジャーナル・オブ・プリベンティブ・メディシン」には、ダンスが盛んな英国で、40歳以上の健康な男女4万8390人を調査した論文が掲載されている。
まず対象者に、「最近4週間でダンスをしたか」また「ウォーキングをしたか」の聞き取り調査がおこなわれた。そして聞き取りのあと数年間を追跡し、心血管疾患による死亡があったかどうか調査したのだ。
その結果、中等度の強さのダンスをしていた人では心血管疾患による死亡率が46%も低くなっていた。中等度のウォーキングをしていた人では、25%低くなっていたという。
研究班は「中等度の強さのダンスは、ウォーキングよりも強く、心血管疾患による死亡のリスクを減少させる可能性がある」と述べている。
下が引用文献ですが、記事中の「サポーティブ・ケア・イン・キャンサー」は2014年の発表で、「アメリカン・ジャーナル」は2016年の発表。発表時期が若干異なっています。
◆参照文献:
・Effect of dance on cancer-related fatigue and quality of life. Support Care Cancer. 2014 Aug [PMID:24671434 ]
・Dancing Participation and Cardiovascular Disease Mortality: A Pooled Analysis of 11 Population-Based British Cohorts. Am J Prev Med. 2016 Feb 25. [PMID:26944521 ]
ダンスは本当に健康に良いです。私たち夫婦がサークル活動を始めた頃は特に、
「肩こりが無くなりました!」
「病院に行かなくなりました!」
等のたくさんの声が、直接届いてきたものでした。今後も「ダンスは健康に良い」という更に多くの研究結果が出てくるといいですね!
ハッピー・ダンシング!