セイム・フット・ランジからデベロペーのルーティンを教えてください。(朝霞のサークルで)
先日のサークル「ボールルーム・ダンスあさか」で、「ワルツで何か新しいフィガーを覚えたい」とのリクエストが出ました。そこで、とっさに浮かんだ幾つかの候補を踊って見せました。
●フォーラウェイ・リバース&スリップ・ピボット ~ ダブル・リバース・スピン ~ コントラ・チェック ~ ロンデ
●ナチュラル・テレマーク ~ セイム・フット・ランジ ~ ウィーブ・エンディング
●PPからカーブド・フェザー ~ オポジション・ポイント ~ ウィーブ・エンディング
●PPからハイ・ホバー ~ セイム・フット・ランジ ~ デベロペー(キックを含む) ~ ウィーブ・エンディング
●フォーラウェイ・リバースの3歩目から、女性のインバーティド・スイブル ~ PPエンディング
すると、デベロペーを見た女性の目が「キラリン!」と輝き、これに即決となりました。
※ ボールルーム・ダンスあさかの皆さん、次回まで、下の動画で勉強しておいてください。次回は、余裕ができたら、異なるエントリーやエンディングもやりましょう!
■動画1 PPからハイ・ホバー ~ セイム・フット・ランジ ~ デベロペー(キックを含む) ~ ウィーブ・エンディングの踊り方
ジャネット&リチャード・グリーブさんが踊る映像を探し出しましたので、ご覧ください。2分20秒辺りからです。
●注意点
① グリーブさん達はクイック・オープン・リバースから入っています。この入り方も参考にしましょう。
② ハイ・ホバーと話しましたが、近年ではリバース・コルテとの説明が多い気がしています。即ち、PPからリバース・コルテの2歩前進してライズの高いポジションを保ちます。リバース・コルテの3歩でセイム・フット・ランジに入る用意をします。
③ 女性が脚をキックする一連の動きを、私はジェフリー・ハーン氏のビデオで「ハイ・レッグ・ライン ~ ドロップ・キック」と覚えました。別の表現もあるかも知れません。
④ グリーブさん達は、ドロップ・キックの後で再びセイム・フット・ランジに入っています。
⑤ セイム・フット・ランジからのエンディングとなるステップを、ジェフリー・ハーン氏は「ウィーブ・エンディング」とか「テレスピンの一種」と説明しています。個人的には「クイック・テレマーク」と言える気もしています。
■動画2 ミルコ&アレッシア組のセイム・フット・ランジ ~ デベロペー
グリーブさん達とは異なるセイム・フット・ランジの入り方や、シンプルなPPエンディングも参考にしましょう。
■デベロペーの説明(「熱心なダンサーへ贈る読むダンス用語集」より)
340 デベロペー(Developé)
セイム・フット・ランジに入った後で、女性が右足をキックするまでの一連の動き(ハイ・レッグ・ライン ~ ドロップ・キック)のように、片足をもう一方の足の膝のあたりまで持ち上げてから、その足を空中に伸ばす動き。仏語で「発展した」の意味があり、ルンバのナチュラル・トップで、男性が2小節目の回転をする間に女性が左へのスパイラル・ターンする踊り方もデベロペーと言います。デベロッペ、デベロペと言うこともあります。
◆Developé あるいは Developpé(いずれの場合も最後のeの上にアクサンテギュがきます)と表記します。仏語で発展形を意味し、英語の build-up, developmentに相当し、何かの形を変更したものをそう表現します。
★1961年にISTDからレクチャーの依頼を受けました。当時は現役ダンサーがスタイルや踊り方などの説明をするのはご法度で、アマルガメーションの話をするだけでしたので、私は何か違うことをしたいと思いました。そこで、バレエを観に行きました。するとバレリーナが足を上げるのを見たので、これは何かと隣の友人に尋ねると、「デベロペー」だと言うのです。そこで、当時のダンスでは両足が床についているのが当たり前でしたが、私は少し大胆に、レクチャーのアマルガメーションにセイム・フット・ランジから片足を空中に上げるデベロペーとアティチュード・ラインを取り入れることにしたのです。これは大喝采を受けました。今ではこれらの発展形をたくさん見ることができますが、始まりはこうしたちょっとしたアイディアからスタートしているのです。(ビル・アービン)
ハッピー・ダンシング!