脇は締めるのですか? (埼玉 男性)
今まで個人的に、あるいはダンスファン誌を通じて多くの質問を頂きました。中にはとても初級レベルのものもありましたが、初心者にしてみると切実な疑問や質問に違いありません。そこで、頂いた質問のレベルで選別することなく記録に残します。お役に立てばうれしいです。なお、回答には現時点の考えに書き直していることもあります。
近場のサルサに行った時の話です ―― 。
サルサは初めてという男性が女性と両手を取り合い、これからベーシック・ステップを始めようとしている時、隣にいた私に「脇は締めるの?」と聞いてきました。正直、一瞬驚きました。初心者なのに意外と深い質問だと思ったからです。
振り返れば、私もルンバやチャチャを習い始めたときに同じことを考えた記憶があります。でも、この時まで、この質問をされたことはありませんでした。
では、実際どの位の力加減が良いのでしょう?
それを理解してもらうため、私は二人の間に入り、右手で女性と左手で男性と手をつなぎました。それから、最初は自分の脇に力を入れ、次に、入れた力を抜いてから、
「一緒に歩いているとき、どっちがいい?」と質問すると、二人から
「力を入れてない方」との返事が返ってきました。
私もそう思います。ダンスにも一緒に歩くような部分がたくさんあるのですから。
ハイレベルなダンスではどうか分かりませんが、私たちのレベルならサルサを踊るときも、ルンバを踊るときも、チャチャを踊るときも、そして、ダブル・ホールドであれ片手ホールドであれ、脇には力を入れない(締めない)のが適切と思います。
手をつないで試してみてください。サイド・バイ・サイド・ポジションでも、オープン・フェイシング・ポジションでも。
どんな感じでしょう?
肩が上がると脇に力が入りやすくなることも分かると思います。
ハッピー・ダンシング!