質問 ヒンジのコツを教えてください。(京都府 女性)
回答:
ヒンジでは男性がオーバースウェイの、女性がレフト・ウィスクの形になります。つまり、女性は男性からリードを受けてレフト・ウィスクのアクションをしたら、二人のシェイプがヒンジになっていたという感じです。リードがスローアウェイと紛らわしいこともありますので、1歩1歩のリードを聞くようにしましょう。(以上はダンスファン「読者フロア」上の質問と回答です)
■別の読者からの反応
「読者フロアでヒンジのコツを読み、リーダーに得意顔で教えるとすごく喜んでいました。今までリードが上手く伝わらなかったので助かりました。ありがとうございます。」(東京都 女性)
■参考動画
一連の動き(ウィーブ・フロム・PP ~ PPエンディング ~ ヒンジ ~ スイブルからセイム・フット・ランジ・ポイント ~ ウィーブ)の中でヒンジの説明があります。解説はジェフリー・ハーン氏、踊るのは若き日のマーカス&カレン・ヒルトン組。
(出典:”Ballroom Lines” UFO PRODUCTION /VHS)
■ヒンジは難しかった?
オリバー氏の “The Irvine Legacy” から、次の一文を紹介しましょう。偉大なビル・アービン氏も最初はヒンジに苦労したようで、そうした話を知ることもダンス人生を豊かにしてくれるかも知れません。
ビル&ボビーはこの新しいピクチャー・ポーズをハマースミス・パレイで練習していましたが、まるでしっくり行きませんでした。原因はボビーの足がビルより長かったからです。そうでなくても、二人の身長差はほとんどありませんでしたから、自分が妻より小さく見えるという事は我慢のできないことでした。そこでビルはボビーに、
「低くいろ。ライズもするな。左足を右足にクロスする代わりに、その足を後ろにやってくれ」、と頼んだのでした。
こうして生まれたピクチャー・ポーズは、女性の足が後ろに投げ出されたように見えること、そして、男性はオーバースウェイの形をとる所から、ブラッドリー女史が“スローアウェイ(「投げ出す」の意)・オーバースウェイ”と名付けました。
もう少し読んでみたいと興味が湧きましたら、「IL18 第12章 ダンスの歴史を少々(ワルツ)」へどうぞ。
ハッピー・ダンシング!