#032 Dance Pro File / Franco Formica & Oxana Lebedew

投稿者: | 2020年5月17日

2009年1月のUKプロ・ラテン・アメリカン選手権で4位に入賞したフランコ・フォーミカ&オクサナ・レベドューのインタビュー記事を記録に残します。2009年3月19日にインタビュー、5月発売のダンスウイング48号に掲載されました。

 

❶最初に(ダンスウイング47号)の記事から紹介します。

楠潤一郎先生のUK選手権、ラテン競技講評

 

 

決勝に残ったのは予想通り、踊りの強さが際立っていた昨年のファイナリスト5組 (マリトースキー組、リカルド組、セルゲイ組、 フランコ組、ストックポロー組)に、今大会の注目カップル、クリクリヴィー組。順当と言えば順当なメンバーなのですが、それぞれファイナリストがソロダンスを披露する紹介デモを見て、昨年よりレベルアップしたという印象を受けました。

 

面白いのは、ファイナリスト6組中5組がファイナル用のドレスに着替えてきて、しかも男性陣のうちマイケル・マリトースキー、リカルド・コッキ、セルゲイ・サーコフ、スラヴィック・クリクリヴィーが白、ピーター・ストックボローはオフホワイトっぽいドレスだったということです。これはUKの会場の暗さを意識しているのか、いずれにしても明るくて清潔感があり、クリアなラインがよく見え、 白の男性の衣装は確かに良い印象が出ていたと思います。また、フランコ・フォーミカのみが、予選から終始黒のドレスで、最後まで押し切っていましたが、これはこれでまた、1組だけ黒というのも新鮮に映っていました。他の組が着替えているのを見てのことなのか? それとも、予選のときからているフィーリングが良かったのでそのまま行こうと思ったのか?  ドレスにおいても、ファイナルラウンドのそれぞれの戦いが始まっていておもしろく、否が応にも、ファイナルラウンドへの期待が高まりました。

 

 

そして、楠先生のフランコ&オクサナの講評はこのように続きます。

DW47 Franco

 

 

 

❷フランコ&オクサナのインタビュー記事

(Interview by Hisako Kammoto & Emi Tochiya)

DW48 Franco

 

■インタビューをした編集部の杤谷さんと妻が、とても良い話を引き出してくれました。中でも、私はフランコが話すこの部分が好きです。

 

 

ルーティンとかコリオグラフィーと言うと、決められて自由がないように考えるかも知れませんが、そうでもありません。もし、コリオグラフィーがなかったら、社会生活と同じで、自由すぎて不自由になってしまいます。決められた振り付けがあっても、その中での自由がある訳で、音楽を感じて、ここのステップの仕方をこう変えてみる、と言うことが行えます。このわずかなチェンジは、最終的には大きな変化となるのです。

 

同じクカラーチャを踊っても、場所、時間、音楽、雰囲気、観衆によっても変わる訳で、決して同じものにはならない。それはクカラーチャがその瞬間自分の個人的なものになっているからです。

 

 

 

■インタビュー最後に私が加ったときのバカな会話(記事にしていない)を紹介します。

 

 — 今日はありがとうございました!

オクサナ:終わる前に、今度は私からの質問よ。

 — 何なりと(笑)。

オクサナ:日本人は誰を見ても若いのはなぜ?

 — 以前,誰か答えてくれましたか?

オクサナ:いいえ。

 — でしょ? それは皆、答えるのを恐れているからです。でも,私がお教えしましょう。

オクサナ:なに?

 — バカだからです!

(全員)大笑い。

フランコ:それはない。そうではなく,食べ物や空気も理由の一つなんじゃないかな。

オクサナ:それに、考え方が積極的だからではないかしら。海外にいくと、不幸せそうな顔をしている人が沢山いますが,日本人の皆さんはいつでも明るいわ。それが若さの秘訣ではないでしょうか?

 — うれしいことを言ってくれますね。ありがとうございます。では、私のお昼のサンドイッチをお裾分けしましょう!

(二人):やったね!

 

 

■この日のメインはDVDの撮影で、撮影の合間を縫ってのインタビューでした。撮影は後日 “Latin Motion” として発売されました。

 

 

 

■撮影合間の様子がカメラに捉えられていました。個人的に貴重な映像となりました。

 

 

ハッピー・ダンシング!