ただ習ったステップを踊るだけじゃなくて、こうしたちょっとした情報があるだけでもルンバを踊るイメージが湧くと言うか、変わる気がします。(2007年3月と5月のアメブロ記事を編集しました)
■ルンバの源流を旅する<1>
ウェブサイト(DanceSport UK)に次のようなルンバの解説が載っていましたので紹介します。
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ルンバはキューバから発生した熱帯地方の典型的な踊りで、ラテン・アメリカン・ダンスの中で最高級の踊りになりました。現在使用されている基本フィガーの多くは、その昔、女性が女性の魅力を使って男性を支配しようとした物語が含まれています。すばらしい振り付けにはいつでも、“相手の気をそそって、そして離れていく仕草”、つまり、男性がそそのかされ、最後に拒否される要素が含まれているものです。パナマ市のマルコス(Marcos)さんは最近、次のような補足をしてくださいました。
『ルンバには、Guaguanc(ワワンク?)、Yamb(ヤンブー?)、Columbia (コルンビア)の3つの動きから成り立っています。ワワンクでは男性が女性にセックスを迫り、女性がそれを受け入れます(勿論ダンスでの話ですが)。ヤンブーでは女性が男性をそそのかし、最後になって男性が腰を使うのを拒否します。コルンビアはあとから出てきた動きで、ごく少数の田舎町で踊られていただけです。
個人的にはルンバは最もアフリカ系キューバらしい音楽で、鑑賞にも、踊るにも最高だと思っています。こうした情報がルンバを広めるに役立つことを願っています。』
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インターネットで検索したワワンク、ヤンブー、コルンビアの映像を添付します。あなた自身でも検索してみて下さい。元のブログ記事を書いてから10年以上経過すると、インターネット環境が随分便利になった気がします。
●ルンバ・ワワンコ
●ルンバ・ヤンブー
●ルンバ・コルンビア
■ルンバの源流を旅する<2>
「ルンバの源流を旅する<1>」では、Guaguanc(ワワンク?)、Yamb(ヤンブー?)、Columbia (コルンビア)の3つの踊りに辿りつき、ワワンクのビデオ・クリップを観ることができました。
『ワワンクでは男性が女性にセックスを迫り』と書いた通り、ビデオ・クリップでは確かに挑発的なシーンがありました。あれから更に調べ物をしていると、偶然、ウェキペディアでその3つの踊りの説明に出会いました。ラッキー! さっそく訳して自分のライブラリーに保存したその内容をお届けします。「ルンバの源流を旅する1」とは一部スペイン語の綴りとそれに対応する日本語が変わっています。
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キューバン・ルンバは、guguaco(ワワンコ)、columbia(コルンビア)、そしてyambu(ヤンブー )の3種類に分類することができます。
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- ルンバ・ヤンブーは最も古い踊りで、お年寄りのルンバとも言われることがある。それは音楽がゆっくりしているからだ。ルンバ・ヤンブーは一人で踊る場合は主に女性が踊ります。男性が一緒に踊るとき、男性は女性を挑発しても良いのですが、ルンバ・ワワンコで用いられる vacunao(バクナオ)と呼ばれるシンボル(セックス行為のワクチンの意味)となるものは使いません。
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- ルンバ・ワワンコはヤンブーより速いテンポで、リズムもより複雑で、男女がお互いに気を引こうとする動きを伴います。女性は男性を誘惑したり男性から自分の身を守ろうともします ― このとき男性はハンカチで女性を軽く打ったり、手・足・腰などを女性に向けて投げかけ(女性に触れたいとか親密になりたいというシンボリックな動き)、バクナオに対するガードが外れた女性を捕えようとします。そうしたとき、女性はスカートで自分の腰部を守り、体から性的エネルギーを消し去ります。
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- ルンバ・コルンビアは動きの速いエネルギッシュな踊りです。ソロの男性ダンサーはドラマーに向かってより複雑なリズムを要求し、自分が踊る創造的でアクロバチックな動きを模倣するよう挑発します。他の男性と敏捷性、強さ、自信、はたまた、ユーモアのセンスまでも競うことがあります。このコルンビアにはコンゴのダンスやスペインのフラメンコなどの動きが含まれ、近年ではブレークダンスやヒップ・ホップの動きも入りだしています。女性もまたコルンビアを踊り始めました。
(Wikipedia)
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な~るほど、キューバン・ルンバってそうなんだ、自分たちが踊るルンバとはまるで違うんだ。でもどうしてなんだろう。どうやって今の、僕たちが踊っているルンバに変わって行ったのだろう ―― 少しの共通性も見つけられなかった感が残ります。でもそれは、こっちが勝手にそう考えているだけなのかも知れません。
ハッピー・ダンシング!