G048 質問26 予備歩について

投稿者: | 2020年5月9日

質問1:予備歩にポイントやコツはありますか? ステップに勢いをつけるという理解で合っていますか? (東京都 男性)

質問2:予備歩の音を外さずに踊り始められるコツはありますか? (長野県 女性)

質問3:私はワルツを踊りだすとき、「上から突っ込んでいくようになっているよ」とよく注意されます。たぶん、予備歩の出し方が上手くできていないからだと思います。予備歩を格好良く、上手く進めるために注意することがあれば教えてください。(京都府 男性)

 

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質問1「予備歩はステップに勢いをつけるためか?」

「そう」と言える部分と、「それとは限らない」部分の両方がある気がします。「そう」と言える部分とは、例えばワルツをナチュラル・スピン・ターンで踊り始める場合、多くの男性は、その前に左足からの予備歩使い、その流れに乗ってナチュラル・スピン・ターンに入るので、予備歩はナチュラル・スピン・ターンに勢いをつけている感じがします。

一方、「勢いをつけるためとは限らない」のはどのような場合でしょう? 再びワルツのナチュラル・スピン・ターンで踊り始める場合を例にとると、男性は直接右足の1歩目から踊りだすことができます。こうした踊り出しを自分ではやったことがないし「見たこともない」と思っている人も多いか思いますが、実は、世界のトップ・ダンサーも使っていますし、競技会で使うケースもあります。

予備歩に相当する英語はプレパラトリー・ステップ(Preparatory Step)、あるいは、プレパレーション・ステップ(Preparation Step)で、英語の意味のまま「準備足」となります。名前こそ「予備歩」だったり「準備足」だったりしますが、完全に立派な1歩と思ってステップするのがコツです。例えばワルツの曲がかかり、あなたがナチュラル・スピン・ターンをアウトサイドから踊り始める場合の予備歩(左足)は、「その前に踊っていたシャッセ・フロム・PPの最終歩と想像して」ステップすると、その流れを次のナチュラル・スピン・ターンに繋げることが出来るでしょう。

 

 

質問2「予備歩の音を外さずに踊り始められるコツ」

音楽を聞いて1拍目で手を叩きましょう。左足の上で2拍目を聞きながら用意し3拍で右足を後退します。音楽を体の中で聞く練習を繰り返すと、効果があります。「予備歩の右足は左足が送り出す」ことも覚えておきましょう。

 

 

 

質問3「予備歩を格好良く、上手く進めたい」

1.左足予備歩を使うには、その前の右足でライズをし、左サイド・リードを使って出ていきましょう。そうすることで、次のに女性のアウトサイドに出やすくなります。この左足予備歩のフットワークは(TH)です。(TH)で出てヒールに降りるので、次のナチュラル系の1歩目はヒールから出るようにしましょう。フラットやトウから出ると「上から突っ込む形」になります。

2.予備歩を使わず、直接ナチュラル系フィガーに入る場合、左足の上でフラットに居るところから膝を緩めながら、ナチュラル系の1歩目をヒールから出ていきます。

 

ハッピー・ダンシング!