パソの歴史に関して調べたことをここに記録します。
G043 パソ・ドブレの歴史
❶ LATIN-AMERICAN AT ITS BEST (Shirley Ayme / rev. 1997)
「パソ・ドブレは元来、単に男性がマタドール(matador)、女性がケープを表現する踊りでしたが、今では牛、スパニッシュ・ダンサーなどの役を演じるようになり、フラメンコやスパニッシュ・ダンスの動きも多く含まれています」、とシャーリー・アイム氏のテキストに書かれています。
❷ ISTDの資料には、もともとスペインの踊りが1916年〜1925年位の間にフランスで発達。その陰にはサルバドール(Salvador)として知られたスペイン人と、それを英国に広めたピエールの功績があったと書いてあります。
❸ A CONCISE HISTORY OF LATIN AMERICAN DANCING IN THE UNITED KINGDOM
パソ・ドブレは、広く言われているように、スペイン語で「一緒に歩く」の意味です。とても遅い夕食をとるために、涼しくなった広場の中を行ったり来たりしながら歩く様子を表しており、スペインの休日には目にするシーンです。
この踊りはスペインで始まり、フランスで広がり、それから英国に渡ってきましたので、パソに使われるフィガー名には3か国語が出てきます。比較的新しい踊りのため、(幾つかの)エキゾチックなフィガー名を除けば、ほとんど謎はありません。
❹「社交ダンスの踊り方」(玉置真吉著/大泉書店/弐百円)
昭和33年(1958年)発行のダンスの本が紹介するパソ・ドブレが興味深いのでく、記録として残しておこうと思います。PDFでお読みください。
❺ 初期の映像(ユーチューブより)
1.レオナルド・パトリック & ドリーン・キイ(Leonard Patrick & Doreen Key)
ヨーロッパ・ダンス・グランプリ(1950年代と思われます)。背番号4です。とてもスタイリッシュです。
2.ウォルター・レアード&ロレイン・レイノルズ(Walter Laird & Lorraine Reynolds)
1963年ラテン・ダンス選手権とあります。
ハッピー・ダンシング!