#018 私の好きなレクチャー 4. “Call Me Old Fashioned” by Graham Oswick

投稿者: | 2020年3月24日

UKコングレスからグラハム・オズウィック(Graham Oswick)のチャチャチャのレクチャーを紹介します。これは隔月誌ダンスウイング58号の付録DVDです。当時、スタジオひまわりの海外部とダンスウイング編集部両方に携わっていた私は、日本のダンス界にこうした良質のレクチャーを提供できることを心底嬉しく思いましたし、それができるスタジオひまわりの仕事を誇りに思いました。レクチャー・タイトル「私を時代遅れと呼んでくれは昔話をしようというのではありません。随所に考えさせられる言葉が出て来ます。プロ、アマの競技選手にお勧めの1本。勿論、サークルで社交ダンスを楽しんでいる人たちにもお勧めします。

 

#018 私の好きなレクチャー 4.
“Call Me Old Fashioned” by Graham Oswick(2010 UK Congress)
Dancers: Varitage Smanovsky and Yefgenny Samging

出典:ダンスウイング58号付録DVD / スタジオひまわり制作
翻訳/アフレコ:神元誠

 

 

◇ ◇ ◇

日本語の書き出しを紹介します。文字で読むと、また別の発見があることでしょう。

 

#018 私の好きなレクチャー 4.
“Call Me Old Fashioned” by Graham Oswick(2010 UK Congress)
「私を時代遅れと呼んでくれ」 (テキスト)

 

MC: 次のラテンのレクチャーは、若者で、世界のトップ・ダンサーもコーチしていて、かつ、正直者で理論的なアプローチをされる方です。タイトルは「私を時代遅れと呼んでくれ」。グラハム・オズイック氏をお呼びしましょう。

 

Graham:皆さんこんにちは。むしろ若者が好きってことです。いいですよね。

時代遅れと呼んでくれと言いましたが、自分にも活動的な時があったわけですから、光があれば影もあるということです。特に思い出す、気をつけていたことは、”バルコニーの方を見つつ、他のカップルにぶつからないこと”でした。

 

そこで気づいたのですが、ダンス界も外から、例えば、バレーやジャズ、振り付け等から大きな影響を受けてきたと言うことです。そうして今日まで大きく発展し、さらに未来に進化して行くことでしょう。そこで、私が気になるのは過去を忘れて前進しようとする類のことです。同じ事をアンドリューも話していました。ダンスの境界や視野を広げていくことは素晴らしいことですが、同時に、これからどこへ行こうとするかを考える前に、どのように現在に至ったかを考えなければなりません。

 

今日レッスンをしていると、人と違うなにか特別のものを望むカップルに出会いますが、それが気に掛かります。

問題は、人とは違いう特別なものを創り上げるにしても、自分の中にダンスの基本の理解ができているかどうか、と言うことです。ここで、シンキンソン氏が話していたあの嫌らしい言葉を紹介しましょう。「テクニック」です。そこで座って、「ああ、またテクニックの有り難みの話か」と思ってるあなた、まさにその通りです。

 

では、お手伝いをしてくださる、2人の青年をご紹介したいと思います。きっと、大丈夫と思いますが、Varitage Smanovsky and Yefgenny Samging、お願いします。二人を選んだ理由は、おわかりですね。話を無視して、彼らを見てるだけでもいいですよ。これから二人には16小節のチャチャチャをゆっくめの音楽に合わせて踊ってもらいます。話はその後でしましょう。

<Dance>

 

今日お話ししたいことは一つ、テクニックは邪魔物ではないし、ましてや、避けたりそぎ落としたりする物ではないということで、 そこには、踊りが向上し、あなたの目的によりかなった踊りが出来るための入り口が用意されているのです。今、何小節か一例としてチャチャチャを踊って貰いましたが、正しく踊れていると思いますし、バランスも取れていたし、ポスチャーも正しい、整然としていたし、きれいに見えたし、良かったですよね。ね。よかった!

では、何故、何が私たちに訴えかけてくるのでしょう? その辺の女性の方、そんな目で見ていましたが。まず、ボディについて見ていきましょう。

 

初めは脚部。

彼らが踊っている間中、足は — 二人がやってなければ殺しますが — フロアに対するプレスがあるので、足から足へとスムーズな体重移動ができるのです。がたがたしていません。もし体重移動でがたがたしていたら、ボディを通してそれが現れてしまいます。必然的にボディが崩れ、動けません。ですから、足がきちんと床とコンタクトしていて、スムースな体重移動が出来ていれば、踊りという物は簡単に見えるのです。

 

 

次は足首について。

皆さんは足や脚部、あるいは腰については話すのに、その間にある一部を忘れがちです。それが足首です。二人が踊っている時、足首が固まっていなかったのに気づかれたと思います。形を作り、フレキシブルでした。

すみませんね、ちょっとお見せしましょう。もし、こんな風の場合、この足首は、伸ばす、その目的の為に伸ばしている訳ではなく、伸びているのは体重移動で伸ばしたポジションから移ってきたからです。この形は足脚部後ろ側から、足首の内側を通って作られているのです。次のステップに移る場合、次の行くべき所へ私を快適に連れて行ってくれる、この足を通しての形があるのです。

今日、足をきゅっと伸ばしている女性を見かけますが、汚いです。例えばバック・ベーシックで、「足を伸ばさなきゃー」ってね。この足が伸びていて足首の形が出来ているのは、体重移動の結果なのです。とてもシンプルで、スムースな移動です。

 

 

次の話は足首から上に上がって膝です。

ここでもまた、私には非常に汚く見える動きがあります。力一杯こんな風に。伸ばさなきゃーって。もし私がここで普通に歩いてみると — 普通だと思いますが、足は極普通に伸びています。何の特別な努力もせずに。ヒップから振り出すと、脚はまず最初に伸び、そしてその足に私のボディを運んで行ってくれます。足を出した時、少しの間は伸びていますが、体重が移ると、ボディの下で自然に曲がります。

 

素晴らしいチャチャチャのアクションを知ってます、ヒールで出て行く。ヒールからトウに変えると、とても自然な — アクションになります。実は、以前見た有名な女性のレクチャーを思い出しました。私の左手におられますが。以前、ブラックプールで彼女はこの方法をレクチャーしていたのです。輪になり、普通にヒールから歩き、それをトウに変え、ロック・ステップを加えていました。スイブルは最後の最後でした。見ていて、そのやり方は上手く行かない思ったことを覚えています。 あんな風には行かないと思いつつ、ブラックプールのフラットに戻ってやってみると、「なんて彼女は賢いんだ」。つまり、スタンディング・レッグの上で自然な膝の曲げ伸ばしをすれば快適にいられるわけで、無理に後ろに入れなくて良いのです。近頃、膝の手術をする人が増えていると聞きます。みなさん気をつけて下さい、そこの若者達も。

 

 

次はヒップの話。

使わない — 使わないで下さい。 もし足を使い、膝を使ってアクションをしたら、技術的に明白なことが起こります。ヒップアクションは脚部の曲げ伸ばしにより生まれるのです。ですから、やらなくていいんです。ビデオで見てる人、これはダメな方です。自然に起こるのです。ですからやる必要ありません。少しは回転を入れても良いですが、体の中から行います。それについては後で話をしましょう。

 

 

ボディは、見ての通り張りがあり、しっかりと。胸は張ってもリラックスして。背中の上半分の両肩までの動きは、下半身の動きが反映されます。肩の一番良い形は静かに。静かですが止まってはいません。この二人の両手の動きも、自然に見えると思います。

 

そうしたことを念頭に — 君たちも見ているかな、後で試験だからね。では二人にもう一度やってもらいましょう。よろしくお願いいします。後で、皆さんが気に入らなければ、奴らをお好きなように。気楽にね。

<Dance>

 

 

では復習です。

大切だと思いますので。自分にはとても大切です。足は必要に応じフロアをプレスします。足首は柔軟に。私にはこれは絶対条件です。あのバイアグラの足首は大嫌いです。膝を関節部で無理矢理押し込む、そんな必要ないし、本当に汚い。必要な時には脚部をまっすぐに使えばいい。ヒップは自然に、柔軟にスイングして問題ありません。

 

ボディ中程は張りを持ち、胸は堂々と、でもリラックスして。繰り返しますが、あり得ませんけど、このようなのは無しです。おしまい。静かであるべき時があるので、動いても、再び静かに。そうでなきゃ、違いがでませんね。 下半身の動きは上半身に反映し、両肩は静かに、腕は自然に。

 

いま、皆さんが何を思っているか分かりますよ。「それじゃ競技に勝てないよ」ですよね。そうでしょ? 「そう」と言ってくれないと、話が次に進まなくなってしまうんですよ。助かった!

 

ここで二人に願いしたいのは、一人ずつ踊って貰うことです。二人には、自分の踊りをやってもらいます。用意はいいかな? お願いします。

<dance>

 

なんの違いも見られなかったと感じて下さったでしょうか。前まで話してきたことに関しては。つまり、足首は柔軟でしたし、ヒップも自然、ボディもまた柔軟だったし、胸を張って、肩は静かで、腕も自然に使えていました。何も違いません。でも何か違って見えました。2人とも違って、レベルが高くみえましたね。違ってました。何故でしょう? 何が違いをもたらしたのでしょうか。彼らはエネルギーを変えたのです。

 

初め見たかった所はテクニック、基礎を見たかったのですが、今のはエネルギー変化がありました。必要に応じて、フット・プレッシャーを強めていたのです。どこかパシッと見せたい所ではより大きなプレッシャーを、そしてそのプレッシャーに少し多めの抵抗をつけるのです。タイミングをずらしてみたり、一部アクションに変化をつけてみました。そうした所により集中し、鮮明になるようにしていました。自分たちの個性に色づけをしても、元々の振り付けの味を損ねることはありませんでした。

 

ここで再び私のテーマ「古いやつ」に戻りますが、競技会でジャッジの一人としてフロアにいると、こうしたおかしな踊りが目の前を横切るのです。腕を振り回し、旋回させ、指を指し、ウインクして、なんだかんだと。

 

ジャッジは馬鹿じゃない。その先が見えるんだ。少しはダンスをしてきているしね。 みんなと同じ事をやってきたんだし。だから、その効果も分かっているのです。つまり、「馬鹿な年寄りはだませない」 — そんなでしたっけ?

 

 

ではここでちょっと、幾つかの振り付けをやってみたいと思います。3段階に分けてお見せします。私が受け入れられないフィガ—を見てみましょう。そして、そのフィガ—に必要なものは何かを。最後に、それをいじって、少しいかした、セクシーで楽しい物にしてみましょう。では最初の2小節をやってみて下さい。基本的に使うのはバック・ベーシック、フォーワード・ロック・ステップ、スポットターン、それに一種のボルタ・シャッセ・アクションです。最初にやることは踊りの用意。真っ直ぐに立ち、整えます。

 

ここでも、私が見たくないのは、こんな風に大げさなヤツです。おまけに、そのままの形で動いたりして。では、ポスチャーの作り方は?私はポスチャーは足からだと思っています。足から作られるべきです。全てにおいて足からです。そこが唯一、外側の世界とコンタクトしている部分ですから。ですから私が足を使う時は脚部の後ろを通して下へストレッチします。両腿を一緒に回転させると足に長さが出、中心を通って昇っていきます。体の中を引き上げるのです。

 

カップルによく言うのは、「噴水になったと思いなさい」です。噴水の場合、大きな大きな噴水だとしたら、エネルギーはここの中央から始まりますよね。エネルギーは噴水の中心を通って上がり、ここまでずーーーーーーっと行きます。

 

ここまで行ったら、外を流れて落ちてきます。全てが内側で上がっていき、外側で降りて来ます。でもよく見かけるのは、破裂型で、何でもかんでも外側から上がっていって、中を通って降りてくるタイプ。この私の考え方を理解して頂けると助かります。中を通って上がっていくことを。すると、ボディの外側はリラックスできるのです。これがスタートの準備です。実際に動き始める前に、彼らのウェイトが真下に降りてゆくのが見えると思いますが、

 

もう一度。後退のステップです。後退は後ろに行くことですが、危険があります。「後ろに下がる」と思ってしまうと、そっちに落ちてしまうからです。危険です。では、今のをやってくれるかな? 危ないからお互いに離れて。

いま、見えたと思いますが、動いていく足のヒールは離れて自由になっていました。上げておいてくれる?

 

ヒールが離れ、足首は、両脚部とのコネクションをとりながら、もう一方の足首の方に形をつくります。ボールのインサイド・エッジを使っています。膝は自然に柔らかく、これで私がお話しした重要な点全てがカバーされました。では、用意をして。ステプ・バックしますよ、

And …2

 

ここで重要なのは後退の足に体重が倒れ落ちないことです。感覚的には体の中を持ち上げ、そこから後ろの足に体重を置く感じで、そこから、直ちに動ける準備が出来ていなければなりません。もう一度お願いします。

And 2.

 

これもいいのです。なぜなら選択肢があるわけです。どう踊りたいのかという。ヒールを早めに降ろしたいのか、ソフトに降ろしたいのか、沢山回転したいのか、などの。今度は、個人の好みで、もう一度お願いします。一度は淡泊に、プレーンに。プレーンは大事ですよね。ソースを載せる前のパスタ見たく。

And 2.

 

では、次に自分自身の踊りをして下さい。

And 2.

 

二通りの変化が見られましたね。今、ここでは回転を沢山加え、ここでは足が上がりましたね。同じ後退のステップで、何も変わっていません。お話しした全ての要求が満たされていました。続けましょう。ステップ・バック

and 2,

元の足に。3

 

続いてロック・ステップ 。ロック・ステップについては、昨年、レネ・ジェームス・キミケルセンが素晴らしいレクチャーをしたので、端折ります。もし、覚えていないなら、残念なことですね!

Go.  And Cha Cha Cha.

 

このスポットターン。また、分かり切ったことを話すみたいで、また、アンドリューのレクチャーも聞いていたので、しつこいかも知れませんが、教える時にはそうしたことを、繰り返し言わなければならないと思うのです。体重を前に投げ出してはダメなのです。こっちです。

つまり — 君たちの方が下手なのは上手かったね。

 

おお、彼は歩き回ってるよ。

スポットターンです。左足に体重を投げ出してみて下さい。

And 2.

 

ここからどうやって戻るって言うのでしょう? 体重がこんなに前に倒れていて、どうやってここでターンするというのでしょう。バック・ベーシックからもう一度。やってみましょう。

And 2 3 Cha Cha Cha And 2, stop.

 

ここで二人の体重が両足に分かれているのが見えますね。すでに、体重は後ろ足を使って留めておき、方向を変える準備をしたところから、回転して、

And 3.

 

見えましたか、ボディの下を通って行くとき右足首を柔らかく使っていたことが。別にブラッシュの必要はありませんが、再び動ける力を集めるために、自分のボディの下にいれば良いのです。それでは、もう一度やってみて下さい。

And 2 3 Cha Cha Cha and 2 and 3

 

いまのはちょっと芸術的な演出 — ですよね。

 

それではシャッセについて、話を移したいと思います。サイド・バイ・サイドタイム・ステップとキューバン・ブレイクですが、左足の使い方ですが、ここでも、私が見たくないのは、遙かニューカッスルまで届きそうな床をバタバタさせることと、お尻振り振り。

 

それでは — むしろ客席に向いた方がいいね — 逆か。

 

気を散らしてない。足に集中して下さい。では、行きましょう。

 

左足に乗って、タイム・ステップです。

And 1 2 and 3

 

キューバン・ブレイク

4 and 1.

 

ごめん。もう一度。私の間違いです。

And 1 2 and 3 4 and 1.

 

ここでもちょっと指摘しておきたいのは、二人の足の動きを見て欲しいのですが、ここでもお分かり頂けると思いますが、足が閉じる時、脚部後ろのアクションにより両足首は集約され、その足首を柔らかく使いながら体重の移動を行います。床を叩きつけるのではありません。キューバン・ブレイクに入っても左足のシェイプ、わかりますか。今のところをもう一度やってみて下さい。

 

左足のシェイプが見えますか? 右足のシェイプは残したまま、戻ります。ロックの最後の所でも、回転に入る前の所ですが、これは脚部から起こるアクションです。では、正面を向いてやってみて下さい。タイム・ステップとキューバン・ブレイク、ロックです。

And 1 2 and 3 and 4 and 1 and 2 3.

 

パンチがあり、動きがあります。今度はスピンをいれてください。ああ、神様。これは練習になかったけど、信用してます。いいですか?

And 1  2 and 3 and 4 and 1 and 2 and 3 4 1.

 

いいですね。ほら、個人のひねりが入っているにも関わらず、私が「大切」とお話ししてきた重要な要素が全て入っています。何もおかしくなっていません。

 

ロックの次は、私がエレベーティド・ボルタと呼んでいるのに入りましょう。問題はまず、カップルレッスンをしていると彼らが考えることは、「なにがあろうとも、悪い所は直してくれるだろう」。腕関節が外れるくらい素早く手をパーッと伸ばすぞ —

 

さて、何をするんでしたっけ。

 

では、右足、左足、右足とロックで体重の移動をした後で、左足をを斜め後ろにステップして抜け出ます。そこから右足のボール、フットで床を抑えた所から高くなり、左足を通して体の逆側を使い、最後は体の前に左足がポイントされるようにします。ボディの全部のパーツを使い、綺麗な形を作り、安全な形になって、次のフィガーへ入って行けるようにします。ロックからもう一度。

And 2 3 4 and 1

 

下を通らないバージョンです。これは難しいんです。競技の時間です!

And 2 3 4 and 1

 

あれが私です。まあ、ここではちょっと高度な踊り方の話をしているわけで、ひどい割には、上手く見えましたね。次は、二人の好きな踊り方をコントロールして踊って下さい。

And 2 3 4 and 1.

 

ごらんのように足の置き方 — バランスを崩した…。きっと、日本で地震が起こっていたでしょう。断言できませんが、揺れを感じました。OK、最初からもう一度やってみましょう。 もう一度、つなぎの所からやってみましょう。

 

全てのことを見てきました。いつも同じ事を話しているのですが。足首を柔らかく、足、足首の使い方、膝の曲げ伸ばし、ヒップ・アクションの使い方、背中の回し方、胸について、フォーカスについて、ショルダーについて…

 

わかってるよね。じゃあ、すぐに君たち自身の踊り方に入りましょう。1のあとで、

And 1 2 3 4 and 1 2 3 4 and 1 2 and 3 4 and 1 2 3 4 and 1 2 3 4 and 1 2 3 4 and 1

 

最後の所についてちょっと話します。ここも、見ての通り、ベーシックフィガ—ですよね。ベーシックムーブメントですが、ベ—シック・テクニックのムーブメントではありません。ベーシックのレッグ・アクションでしょ。それのどこが難しいでしょう。ここで問題になるのは、足の動きに目を奪われてしまうため、足を使ってしまうことです。

 

足だけバージョンでやってくれますか?

2 3 4 and 1 and 2 3 4 and 1

 

面白くない?面白くない。重い。ぼこぼこしてる。

 

ジャッジしていて後ろから見ていたとすると、どこも何も踊っていない。ここしか。私の理解としては、右足にいたならば、このアクションは右足から起きているのです。ボディを通って、ボディの中央をつかい、背中後ろを使い、この動きは反対の足から来ているのです。

 

これが反対側を使うやり方で、このやり方になってしまうと… 自分の体を、動くことのできないある種のトラウマ状態にしてしまうのです。

 

今度は、ちゃんとしたやつをやって貰おうかな。

1 2 3 4 and 1 2 3 4 and 1 2 3

 

失礼しました。次のカードをチェックしていたもので。このレクチャーでどれだけあがっていることか。

 

まったくこの二人には助かっているんです。我慢してくれていて。レクチャーすると分かりますが、いくら時間があっても足りないのですよ。まだ8つ残ってるんです。でも、もう時間ですね。ここでいろいろお話をしてきましたが、何度も繰り返していましたので、半分くらいしかお話出来ませんでしたが、それでも嬉しいです。

 

分かって貰えたと思いますが、私たちが同じようなメッセージを出しているわけで、きちんとした基礎から良い踊りができるという単純な事なのです。それが出来ていれば、自由になれるのです。ですから、テクニックを左に1/8回転などと、面倒なものに捉えないで下さい。それがポイントなのではありません。テクニックを理解すれば、とても自由になれるのです。そしてとても楽しく踊れるのです。私の話と彼らの踊りを合わせることで最高の演技が出来るようになるのです。近道しようと思わないでも。

 

自分のテクニックを十分に理解することで限界へと自分を追いやることが可能になるのです。汚い踊りをするか、非常にレベルの高い踊りをするか、それを選ぶ権利はあなたにあります。

 

 

本日ご招待頂いたBDFIに感謝したいと思います。皆さんが何かをつかんで下さったことを願っています。私のお手伝いをしてくれた二人にも本当に感謝しています。では、私も一緒に踊ってみましょう。他の二人よりちょっと老けたのがいるなと思ったら、それが私です。

<dance>

 


 

ハッピー・ダンシング!