G040 質問24 スタンダードの前進と後退で同じくらい歩幅を作れません。後退のほうが少し狭くなっているような。進むときのコツはありますか? (東京都 女性)
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▼動きの解説をしますが、「こまごま読むのは、ちょっと面倒…」と思った人は下の二つの考え方を使うだけで十分効果が得られますので試してみてください。
- 前進するときは両手が出ていく。
- 後退するときは両手をそこに置いたまま後退する。
▼さて、動きの解説ですが、後退より前進の方が安定して行えるのは、ひとえに、体の構造にあります。即ち、「足」が踵の前についているからです(踵も足の一部ですが…)。
▼この分かり切った事実を観察すると、前進では、
①体重はヒールを抜けてトウまで行く間にフラットの状態がある。
②ある程度前傾姿勢にになっても足が体を支えてくれますが、
後退では、つま先から踵に抜けて来た体重をそれ以上後ろで支えることはできません。したがって後退では、トウからフラットになるまでが勝負になります。
▼リードを受けて、例えば右足後退する場合、右足と同じ距離をボディが下がると、右足がフラットになった時、ボディは既にヒールの上にあるため、次の瞬間にはバック・バランスになってしまいます。
- それを回避するには、左足の上にできるだけ長くいるように考え、右足をボディより先に行かせる気持ちにします。
- ホールドの両手(肘は除く)は「そこ」に残しておきます。
- そうすると、右足が開いて後ろに行くに従いボディも徐々に後ろに行き、右足が着いたときボディは両足の中間にあることでしょう。
▼右足ヒールに体重が乗ったとき、両足は(次の1歩の)スタートの形になっています。即ち、右膝に左膝が寄り、左足は右足より少し後ろにある形です。右足後退でトウからフラットになる間にこの形になれるよう、バランス移動の研究が必要です。この時点で左足が、まだ前方に残っていると、それは、すでにバック・バランスですから、男性を引っ張る羽目になります。
▼興味深いことに、バック・バランスで後退しようとすると、歩幅は小さくなります。これが後退の歩幅が伸びない原因です。
▼この動画も参考にしてください。
ハッピー・ダンシング!