G037 質問21 姿勢やリードはサークルで教われないでしょうか?

投稿者: | 2020年3月14日

G037 質問21 サークルのレッスンでは足型をよく指導しますが、姿勢やリードの仕方または受け方などは、サークルでは指導できないものなのでしょうか? (男性)

 ◇ ◇ ◇

 

実際の踊りでは「リード&フォローがすべて」と言っても過言ではないので、サークルであってもリード&フォローなどの細かなレッスンを受けることはできると思います。でも、教える側も教わる側もその大切さを十二分に理解してレッスンに臨む覚悟が必要です。

 

なぜなら、一人一人の、あるいは、ひとつひとつの動きの中で、その人のクセや誤りを正しながら教えようとすると、多くの時間を費やすることになります。先生が誰かを丁寧に教えているとき、他の人は「私たちは教えてもらっていない」と不満を持つかも知れません。

 

サークル活動している人の中には、楽しく踊るため、より複雑なステップを教わりたいと考える人が圧倒的に多いのは事実です。そうなると需要と供給の関係で、サークルではステップを習いたいとなってしまいます。

 

しかし、「サークルなんだから楽しく踊れればいい」と、いろんなステップを習うのですが、同じサークル内の人にさえなかなか通じないし、ましてや、よそで踊ると一向に通じないという事態が発生します。ここで、「通じなくても楽しい」と思う人と「通じないのは楽しくない」と思う人に分かれます。

 

そこで大切なことが、そのサークルの主旨が何かになります。一般に公民館のような場で行われるサークル活動や「カルチャー教室」などは「広く浅く」を目標にしていることが多く、その代わり、多くの人が気楽に参加できるよう参加費用が低く設定されているメリットがあります。「広く浅く」が団体活動であって、深い所は個人レッスンとするのが一般的です。

 

以前、マッシモ・ジョルジアンニのワークショップに参加したときのことですが、一人の女性がある質問をしたところ、瞬時に「それは個人レッスンレベルの質問なので、個人レッスンに来てください」と返事していました。このように団体レッスンと個人レッスンは明確に区分されています。一人一人の問題点を教えるのは個人レッスンの範疇ですから、教室経営者や教室勤務の先生なら、当然、教室の個人レッスンに来て欲しいと考えます。

 

ですから、サークルで先生をお招きするときは、サークル内で事前に何を習いたいかを話し合い、それを先生にお伝えして理解を得るようにすることが大切です。話し合った上で、サークルであっても深く習いたいとなったら、そういうレッスンに対しする謝礼の話し合いも必要になります。レッスン内容が変わるのですから、当然謝礼も変わることは分かって頂けると思います。

 

姿勢、フットワーク、リード&フォローを細かく見ていくことが上達への近道です。もし、足型を教わるだけの団体レッスンに参加している場合でも、それを「個人レッスンに近づける」には、自分で勉強し、それを団体レッスンの中で実行しようとするのが最善の方法と思います。

 

 ◇ ◇ ◇

 

ハッピー・ダンシング!