G036 質問20 ターンした後に相手の手を取れません

投稿者: | 2020年3月14日

G036 質問20 ラテンのステップの流れで、その場でターンした後にリーダーとホールドしようとするのですが、ホールドを上手く捕らえられずにズレてしまいます。半身ズレていたり、お互いの正面を向けなかったりです。コツはないでしょうか? (千葉県 女性)

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ホールドを上手く捕まえられない

離した手、あるいは、離れた手は、基本的にオープン・フェイシング・ポジションで取り合う手の高さに戻ると考えて下さい。

 

私はそれをニュートラル・ポジションと呼び、「約束の場所」と説明しています。例えば人と待ち合わせをする場合、「渋谷で会いましょう」と言うより「渋谷のハチ公の所」と言う方がすんなり会えるでしょうし、「ハチ公の真ん前」と言えば、一層迷うことなく出会えることでしょう。

ですから、例えばニュー・ヨーク前半の1歩目で、あなたは左手を外側に開きますが、3歩目で男性と向き合うときには、その左手を「約束の場所」に戻すようにすると、お互い、目をつぶっていても手を取り合うことが出来るようになりますし、スピードの速いチャチャチャのキューバン・ブレイクでも、難なく手を取り合うことができるようになるでしょう。

 

横に開いた手も、上に上げた手も、「同じ軌跡を通って戻るようにする」と考えるのも良いと思います。手の使い方が綺麗に見えると思います。

 

 

■回転軸が斜めだと

「手を約束の場所に戻す」と分かっていても、「回転軸」が斜めにだと「約束の場所」が見つけにくくなりますので、「回転軸」と「約束の場所」の両方を考えて練習してください。

 

回転には、ジルバのアメリカン・スピンやルンバのスポット・ターン、チャチャチャのスリー・ステップ・ターンのように、完全に一人で回転する場合があります。また、ルンバのニュー・ヨークでは、前半の1歩目のチェック・ステップで体を開く時も、2~3歩目でパートナーの正面に戻る時も、片手ホールドしたままの回転があります。いずれの場合も「回転軸は垂直に」と思って練習すると、離れた手を取り合うのが楽になることでしょう。

 

 

■回転のコツは

回転をする時の基本的なコツは、

❶回転を始めた直後に(回転と同時にではありません)、「次は何?」と、すかさず男性の目を「見る(振り返る)/見ようとする」ことです。これをすると、顔の方が体(おへそ)より早くターンを終えるので、次の動きに対処しやすくなります。最初は回転量の少ないルンバのニュー・ヨークで試してみてください。

 

❷回転は、上に書いたように「回転軸が垂直の時」が安定しています。そこで、「目線は水平に」と思いながら練習してみて下さい。回転軸のぶれが無くなって行くと思います。

 

❸もうひとつ考えたいことは足(=靴)の回転量です。回転の終わりで体がぶれたりする原因に、足が必要以上に回っていたり、反対に、必要なだけ回転していないことが多々あります。

ひとりでチェックする方法として、踊りたいフィガーの動画を見て、回転している足の最後の形を(動画を止めて)見てみましょう。あるいは、このブログで紹介している拙書の足型図をじっくり見て下さい。また、私たちの動画がきっと役に立つと思います。

 

動画をいちいち止めてみるのも、足型図をじっくり見るのも、上の動画で話していることを実際にやってみるのも、どれも面倒な作業に違いありませんが、上達の近道になることは約束します。

 

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ハッピー・ダンシング!