G035 質問19 サーキュラー・ヒップ・ツイストでずれるのは?

投稿者: | 2020年3月13日

G035 質問19 サーキュラー・ヒップ・ツイストでリーダーとタイミングがずれます。コツを教えてください。(滋賀県 女性)

 

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女性は自分で回転しようと思わないことが大切です。自分で回転しようとする意識があると、「回転しよう」とするタイミングと、男性の「回転させよう」とするタイミングに微妙なズレが生じるからです。では、女性は何をすればいいのでしょう? 以下の話が参考になれば幸いです。

 

 

❶ラテンを踊られている人ならウォルター・レアード(Walter Laird)の名前は聞いたことがあると思いますが、彼が逝去されて間もない頃、パートナーのジュリーさんのレクチャーを受けたことがあります。その中で彼女は「女性は前進しつづける」と説明していました。

 

これは「前進から前進、前進から後退、後退から前進」などのように、直線的な動きを続けるという意味に解釈してよいと思います。つまり、回転が起こるのは、ひとつの直線的な動きから次の直線的な動きに切り替わる瞬時になります。男性はそこを狙って女性にリードします。二人で、そんな練習をしてみてください。

 

 

❷また、回転では頭から足先までの体の「丸ごとひとつを同時に回そうとしない」ことも、ラテンのテクニックです。以前、英国のDSI-TV制作の”Champions Masterclass” という動画レッスンの日本語翻訳とアフレコを担当する機会がありました。講師の一人のカルメンが話しているラテンの回転の説明を要約して紹介します。

 

(回転の)一つ目は上半身を使った回転。そして二つ目は下半身の回転です。大切なことは、この二つの回転ブロックは、決して、絶対、同時に回転しないという事です。上が先に回転を起こすか、下が先かのどちらかです。決して、同時ではありませんよ。当然、二つのブロックを、タイミングをずらして回転させるには、二つがオーバーラップする部分がどこになるかを考えなくてはなりません。

 

 

 

❸サーキュラー・ヒップ・ツイストでは、女性は左足の上で左回転、右足の上で右回転というふうに、どれも軸足の外側に回ります。この外回り回転で大切なことは、回転をして顔が次の進行方向に向いて終わったとき、軸足のトウが外側を向いていることです(=ラテンの足の形)。トウを顔と同じ向きで止めてしまうと、軸がぶれる原因となります。

 

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ハッピー・ダンシング!