G034 質問18 種目別のフォーラウェイ・リバース&スリップ・ピボット

投稿者: | 2020年3月13日

G034 質問18 フォーラウェイ・リバース&スリップ・ピボットを、種目ごとに上手く使い分けるコツを教えてください。(佐賀県 男性)

 

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使い分けのコツというより、種目ごとに「踊りの特性を表現しよう」と考えるのが良い気がします。つまり、タンゴではスタッカートを感じる踊り方をし、スロー・フォックストロットでは川の流れのような気持ちでライズ&フォールを抑えて踊ります。これはフィガーの使い分けのコツというより、その踊りの特性表現になると思います。

 

教師用テキストには種目毎のカウントが書いてあります。カウントの取り方を変えるのも踊りの特性表現に関連しますので、それを見ていきましょう。下に英国のIDTA(1995年)のテキストを中心に書き出しますので、役立ててください。

 

 

Waltz:  

(12&3/123&/1&23/1231)の4通りのカウントの取り方が出ています。

※カウント(1231)で踊ると、後続フィガーのカウントの取り方が面倒になります。そのためかどうかは分かりませんが、2011年のテキストからは削除されていました。

 

 

Slow Foxtrot : 

(S&QQ/SQQ&/SQ&Q/SQQS)の4通りがありますので、ご自身が踊りの特性を表現できると感じるカウントを使うと良いでしょう。

ISTDのテキスト(1994年)には、更に(QQQQ)が出ていますし

※少し前のリバテク(Revosed Technique 1986年)には(SQQQ)もありました。

 

 

Quickstep:

(SQQS)の1種類のみ。

ISTDのクイックステップにはこのフィガーは出ていません。

 

 

Tango:

(QQQQ/QQS&)。

 

協会が違うとカウントが異なったり、同じ協会のテキストでも時代が変わるとカウント表記が変わったりしていることが分かり興味深いです。そうではあっても、どれも「踊りの特性」を表現するためのカウントを表記しているのだと思います。

 

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ハッピー・ダンシング!