G022 ダンスになる/ルカの言葉

投稿者: | 2020年3月4日

ルカ・バリッキ (Luca Barrichi) の言葉が好きですが、どのレクチャーだったか思い出せずにいました。ラッキーなことに、再び見つけることができたので、忘れないうちに記録し、皆さんとシェアしたいと思います。

 

G022 ダンスになる/ルカの言葉

 

それがこのレクチャー。 “Ohio Star Ball Championships” 

話の内容は、おおよそ次のようなものです。

◇ ◇ ◇

皆さん、心をオープンにして下さい。なぜなら、ありがちな話にはならないからです。気に入って貰えるか分かりませんが、自分としては好きです。さて、ダンサーとしてのファイナル・ゴールは何でしょう? 何に到達したいですか?

 

「音楽に合わせて自分を表現する?」 ―― いいね。

「優勝すること?」 ―― それは、自分で決められない。たくさんの要因が絡み合っているからね。(笑)

「パートナー・シップを作り出すこと」 ―― いいね。

「ダンスを楽しむこと?」 ―― そうだね。楽しまなくちゃ。あるレベルに行くと、どうして踊っているのだろうと思う時がある。忘れてしまうからね。

 

私たちのファイナル・ゴールは、「ダンスになること」。つまり、ゴールは、フォックストロットを踊っているときは「フォックストロットになること」。フォックストロットを踊ろうとするのではなくて、ダンスそのものになること。それが私たちのゴールです。もちろん、容易なことではないですが、不可能でもない。

 

そのためには幾つかの、自分を解放するために必要なことがあり、そのひとつは、水のように感じること。だから、ロレインと踊るとき、二人は水になったように感じている。(傍でロレインが体をくねくね動かしている)

ボディには決まったシェイプを求めない。もちろん、それには危険が伴います。「ルカがシェイプはないと言った」と言って、床に崩れ落ちるようなことはしないでください。訴えられると困りますから。アメリカは訴訟大国ですからね。(大笑)

◇ ◇ ◇

 

私はこの「ダンスになる」という考え方が好きです。好きですが、踊り出す前に忘れているのが私の欠点というか、残念なところと言いますか…。でも、この考え方を大切にしたいと思っています。

 

「水になる」という話も重要ポイントですね。この話をしているとき、画面手前でロレインが体を動かしていますが、この動きって、ほら、「G019 質問 大きく踊るには?」の「タコのように動く」話と同じ! 

 

つまり、サークルで踊るだけの私たちでも、「タコのように動いて」→「水の気持ちになって」→ 踊るときには「ダンスになって」と思えば、この元世界チャンピオンたちに、1歩とは言いませんが、半歩位は近づくことができる可能性がある気がします。 そう思うとワクワクしてきて、「よし、タコ運動やろう!」と意欲が湧いてくる自分がいます。

 


 

上の話は昨夜用意したものですが、今朝、目を覚ました布団の中で、

「もしかすると、ビル・アービンのカウントの取り方も、ルカと同じことを言っているのではないか」

と思いました。

 

コーヒーを飲みながらデータを探すと、それは、Happy Training Italy (2008) にありました。ワルツのレクチャーでマーカスさんがこう話しているのです。

I wanna count for you now just try a different way – I wanna count the Bill Irvin way.
今度は、ビル・アービンが使っていたカウントの取り方でやってみましょう。

He used to count waltz. He didn’t count 1 23 1 &23, just counted waltz
彼は123 とか1&23ではなく、ワルツとカウントしていたのです。

And that was to give you the full feeling of the release of weight and the swing of weight through a beautiful depth of swing.
この方法でやると、体重を開放するフィーリングやスイングの深さを感じることができます。

 

ねっ!

 

ハッピー・ダンシング!