MT18 第3章 信念/②競技会の結果をどう受け止めるか

投稿者: | 2020年2月28日

「ダンサーのためのメンタル・トレーニング」(マッシモ・ジョルジアンニ著/神元誠・久子翻訳/白夜書房 原書名:DANCING BEYOND THE PHYSICALITY)を紹介します。

■目次

MT18 第3章 信念/②競技会の結果をどう受け止めるか
How To Interpret Outcome Of Competitions

 

ここに二組のカップルがいます。二組とも思ったような成績を残せませんでした。一組はその原因を外部にあるとしました。

― ジャッジが悪い

― オーガナイザーのせいだ

― パートナーのせいだ

― 先生のせいだ

― 連盟のせいだ― 音楽が悪かった

 

もう一組は競技会を振り返り自問しました。

 

― 自分たちの演技に何が足りなかったのだろう? なぜ自信が持てなかったのだろう?

― 自分たちは間違いなく良くできたと思っている。明確で、際立った、しかも音楽性ある踊りをしたと思っているのに、なぜ、目的を達成できなかったのだろう?

 

優れたカップルは、いかに演技が不本意な結果で終わったとしても、それを真摯に受け止めつつ、上記のような質問を自分たちに投げかけるものです。そうすることで、今回の結果を踏み台にし、怒りを再び練習に励む原動力にし、次の大会では驚くような踊りができるようにしようと決意を固めるのです。

 

こうした取り組み方は私の現役時代に大変役立ちました。そして今日、思いを強めるのは、競技会の結果が問題なのではなく、その受け止め方が違いをもたらすということです ― 現在、そして未来の自分たちが取る行動に。

 

今日、私は先生として、また、コーチとして働いていますが、人間の素晴らしさを研究している科学分野に魅了されています。数多くの本を読む中で、ナポレオン・ヒル* の言葉に出会い、私は衝撃を受けました。

 

心に宿り信じたことは、なんであれ実現する。

(ナポレオン・ヒル*)

 

■ ナポレオン・ヒル(Napoleon Hill 1883-1970):アメリカの著作家。成功哲学の祖とも言われ、『頭を使って豊かになれ( 思考は現実化する/ Think and Grow Rich)』の著者として世界的に有名。フランクリン・ルーズベルト大統領の顧問にもなり、上記の言葉は彼の代表的な言葉となっている。

 

この言葉には深い真理が潜んでいると思います。あなたも、あなたの人生やダンスのことで振り返ってみると、この言葉の正しさが分かると思います。何かを強く信じていたとき、それを手に入れることができたと。それができたのは、自身の中にあった強さのお陰であり、不断の意志であり、自分にはないと思っていた何かの力 ― そうした精神エネルギーが組み合わさったものにより、あなたは何でもできると思えたからなのです。

 

カップルA とカップルB の差をつけるものは、確信の力だ。
チャンスがあったかなかったかの違いではない。

(M. ジョルジアンニ)

 

 

― 外的要因が私たちに影響を与えているのではない、その受け止め方なのだ。

― 競技会後には二通りの考え方ができる。ひとつはジャッジが悪いと考えること。もうひとつは、上達には何が必要かと考えること。

― 信じて行動すれば結果につながる。

 


(「MT18 第3章 信念」つづく)