MT02 本との出会い~著者紹介

投稿者: | 2020年2月18日

「ダンサーのためのメンタル・トレーニング」(マッシモ・ジョルジアンニ著/神元誠・久子翻訳/白夜書房 原書名:DANCING BEYOND THE PHYSICALITY)を紹介します。

 

■本との出会いから出版まで  ■翻訳にあたって  ■著者紹介  ■目次

■出会いから出版まで

本との出会いから出版まで

 “Dancing Beyond the Physicality”は、マッシモさんの処女作です。この本をブラックプールのDSI社のブースで見つけたとき、一頁も開くことなく買い求めました。何か訴えかけてくるものを感じたからです。

 

当時スタジオひまわりの海外部と隔月誌ダンスウイングの編集に携わっていた私は、この本をダンスウイングに掲載して日本のダンサーに読んでもらいたいと思い、マッシモさんと交渉しました。そして許可された「数ページのみ」を3回に亘って原文と日本語で紹介しました。原文はダンスウイングの海外読者向けでした。

 

その後ダンスウイングは廃刊となり私は退職。それを機に、マッシモさんから個人的に版権を購入すべく再び交渉を開始しました。これもすんなりとは行きませんでしたが、なんとか条件付きで版権を手にすることができ、「マッシモ・ジョルジアンニが教えるダンサーのためのメンタル・トレーニング」(白夜書房/神元誠・久子翻訳)として日本ダンス界にお届けすることが出来ました。2013年3月のことです。

(神元 誠)

 

 

 

■翻訳にあたって

翻訳にあたって(「ダンサーのためのメンタル・トレーニング」より)

2011年10月に「ビル&ボビー・アービンのダンス・テクニック」(原題:THE IRVINE LEGACY / Oliver Wessel-Therhorn)を出版するやいなやダンス界から大きな反響を頂きましたが、そのアービン・レガシーと一緒にイギリスから持ち帰っていたのが、このマッシモさんの本でした。私はこの本をブラックプールのブースで見つけたとき、一頁も開くことなく、そのままレジに足を運んだのでした。本の表紙に著者の思いが宿るのでしょうか、何か惹きつけられるような波長を感じたからです。そして後日、本を読み始めてその感覚にまったく誤りが無かったことを確認したのでした。

この本を通して著者が語るのは、「ステップの仕方・踊り方」のハウツーではなく、メンタル面を語る自己啓発的な内容で、ダンス書籍としては稀有な種類です。オリバーさんの本と同じく、これまでの日本のダンス界にはない種類の本であり、素晴らしい内容なので、一日も早く日本のダンス界にお届けしたいと思いました。

以前、あるダンス雑誌に携わっていたとき、マッシモさんにお願いし、この本の一部を「マッシモ・マジック」のタイトルで掲載させて頂いたことがあります。残念ながらその雑誌は間もなく廃刊となりましたが、その後もマッシモさんと著作権に関する交渉を継続し続け、合意に至ったのが昨年7月のことでした。そうした経緯もあったので、ことさらこうして完全翻訳版ができたことに興奮しています。しかも原書にはない、偉大な世界チャンピオンたちからの推薦の言葉も加えることができたのですから!

ここまで到達できたのも、ひとえにダンスファン編集長、山内一弘氏のダンス界に対する熱い思いでこの企画を熱心にサポートし続けてくださったおかげと、深く感謝しております。

平成25年2月 神元誠・久子

 

 

■著者紹介

著者紹介 About The Author

マッシモ・ジョルジアンニ(Massimo Giorgianni)は経験豊かなダンサーです。現役時代には8度の世界タイトルを獲得するなど輝かしい成績を残しています。そのうち2度はアマチュア時代に獲得し、プロとしては欧州選手権、および、イタリア選手権でも多くの優勝を遂げています。

 

現在は個人レッスン、および、世界中に「ダンスアズファイア(DANCEASFIRE)」という名のフランチャイズ制ダンス学校を設立する傍ら、ワークアズファイア(WORKASFIRE)というトレーニング・キャンプも運営し、上手になりたいと願っているダンサーが誰でも参加できるようにしています。マッシモはこれをダンスのための実験室と捉えています。数年にわたり、マッシモはこのキャンプを通して、いかにして卓越したダンサーになっていくかを熱心に研究し、遂には、スポーツ・コーチとしての学位を取りました。

 

この本を
あらゆるスタイルのダンスに、

とりわけ
ボールルームとラテンの協会に捧げます。

発見する、
チャレンジする、

そして
自己表現する機会を

私に与えてくださったのですから。

 


「MT02 本との出会い~著者紹介」

 

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