どこかの誰かのダンスに役に立つことを願い、拙書「社交ダンスがもっと好きになる魔法の言葉」を公開中。ここでは第5章「女性のための10の話」を紹介します。
MA52 第5章 女性のための10の話
(第9話)キョロキョロしないゴールデン・ルール!
「どこで、PPになればいいのですか?」
こう聞かれることがあります。
もし、フィガーの勉強の話ではなく、男性と踊っているときの話でしたら、それは、「前の一歩の上で男性のリードを感じてから」です。
前回、「男性のステップを先読みしようとしないで、次の一歩だけを考えればよい」と書きました。でも、次のステップが不安でたまらなくて、キョロキョロしてしまう女性の心理も痛いほどよく分かります。だからと言って
「あっ、PPかな? 間違えた。元に戻さなくては!」
とキョロキョロしてしまうと、どんどん形が崩れ、自分をより窮地に陥れます。
「じゃあ、どうすればいいのよ!」
そんなときは、諦めてスクエアのままでいましょう。
「ええーーっ! だって、PPになるステップもあるでしょ!」
確かに。
ワルツでウィスクすればPPになってシャッセ・フロム・PPを踊ったりしますものね。でもこのとき、ネックはPPにしなくても良いのです。
ネックを返さなくてもウィーブ・フロム・PPも踊れますし、タンゴのクローズド・プロムナードも踊れますから、ゆったり構えていましょう。
これは意外と知られていない、知って得する、ゴールデン・ルールです。
- PPになるところはスクエアの気持ちのままでも踊れます。実際にやって納得してください。
- でも、スクエアで踊るところはPPになると踊れません。
キョロキョロすると、余計踊れなくなります。
キョロキョロしないでいると、リードが聞こえてきます。
(「第5章 女性のための10の話(第9話)キョロキョロしないゴールデン・ルール!」おわり)
ハッピー・ダンシング!