MA46 一歩の知識

投稿者: | 2020年1月30日

どこかの誰かのダンスに役に立つことを願い、拙書「社交ダンスがもっと好きになる魔法の言葉」を公開中。ここでは第5章「女性のための10の話」を紹介します。

 

 

MA46 第5章 女性のための10の話
 (第3話)一歩の知識

 

今回は一歩について書いてみようと思います。

まず、その場に両足を揃えて立ちます。そして、右足から一歩だけ歩いてください。あなたの足は今、次のどの形になっていますか?

 

① 両足が前後に開いた形

② 右足に左足が寄った形

 

ダンスでの一歩は②の形と覚えましょう。つまり、両足を揃えた形から右足を一歩ステップしたなら、右足に体重が乗り、左膝が寄ってくるところまでが一歩です。

実は、ダンスの動きがぎこちない人の多くは、①を一歩と考えているため、次への動きが途切れているからなのです。

 

でも、②の形を取ると、次のステップに動ける用意ができているため、動きがスムーズなのです。

 

それでも、「①でも一歩じゃないの?」と考えている人のために補足説明をしましょう。

人は納得しないと動かないものですからね(笑)。

つまりこうです――――

 

①の形からもう一歩、今度は左足を出してください。

 

左足は右足前方に出ていますね? 

そうだとすると、最初の右足は左足の傍から前に移動したのに対し、左足は右足の後ろから前まで移動したのですから、左足の一歩は右足の一歩の二倍の距離を移動したことになり、一歩の長さが違うことになります。

 

もう一歩右足を出せば、それからは、左右、同じ長さになる」と考えるかもしれませんが、そうなると、通常立つ形が「両足が開いた形」になり、それはとても不自然であることに気づかれることでしょう。

 

一歩の意味が分かると
踊りはグググーンと上達します。

(「第5章 女性のための10の話(第3話)一歩の知識」おわり

 

ハッピー・ダンシング!