どこかの誰かのダンスに役に立つことを願い、拙書「社交ダンスがもっと好きになる魔法の言葉」を公開中。ここでは第5章「女性のための10の話」を紹介します。
MA45 第5章 女性のための10の話
(第2話)素の自分を捨てる
熱心にレッスンを受けているのに、さほど成果の上がらない人たちに共通していることがあります。
それは、日常生活の延長の「素のまま」で踊っている ―― です。
考えてみてください。ダンスはとても非日常的な舞台です。
フロアに立つことも、恋人でも夫でもない男性と触れ合って組んで踊ることも。
そのとても非日常的な世界に、あなたは飛び込んだのです。
確かに、自分は自分でしかありえませんが、考え方を少し変えるだけでグンと上手になることができます。
それが、今回の「素の自分を捨てる」です。
こんな実験をしてみましょう。
① ファッションショーに出ているつもりで歩いてみましょう。
歩き方を習っていなくても、それっぽい歩き方をしませんでしたか?
テレテレ、ドタドタ歩かなかったですよね。
② 次です。
あなたはある大きな集まりに招待された世界的に有名なファッション・モデルです。
MCがあなたの名を呼びました!
さあ、会場の中央に颯爽と出て行きましょう!
さっきよりも、シャキッと、堂々と、まぶしいほど輝いて出ていくことができたのではありませんか?
2つの実験から、あなた自身が本当に有名なファッション・モデルでなくても、気持ちを変えることで自分を演出できることが分かったと思います。
このように、ダンスでは、「ダンス」を踊ろうとする前に、「自分を演出する気持ちになる」と、踊りが付いてきます。
素の自分のまま踊らないことです。
その場でくるっと回って変身しましょう!
上手になりたい人は、騙されてみてください。もちろん、この方法は男性にも有効です。
日常生活から飛び出して
変身した”私“になりましょう。
(「第5章 女性のための10の話(第2話)素の自分を捨てる」おわり)
ハッピー・ダンシング!