MA44 シンデレラへの道

投稿者: | 2020年1月28日

どこかの誰かのダンスに役に立つことを願い、拙書「社交ダンスがもっと好きになる魔法の言葉」を公開中。ここでは第5章「女性のための10の話」を紹介します。

 

 

MA44 第5章 女性のための10の話
 (第1話) シンデレラへの道

 

 

ハイヒールは女性の足元をエレガントに、そしてセクシーに見せます。

少しヒールが高くなると目線も上がり、「背の高い人はこんな風に世の中が見えているのね」、などと感心し、初めてヒールでフロアに立ったときには、「シンデレラ」がガラスの靴を履いて踊る場面を思い浮かべだのではありませんか?

 

ずいぶん前のことですが、日本に来ていたアメリカの人と電車に乗り、出発を待っていると、向かい側のホームを歩く若い女性が目に入りました。

じーっと見つめた後で、彼がこう漏らしました。

「練習が必要だね・・・・・・」

「歩く練習がね」
そう私が付け加えると、彼の口からもう一言漏れました。

「残念だね・・・・・・」

その女性はヒールの高い靴で颯爽と歩いているつもりだったのでしょうが、私たちには腰の曲がった魔女のように見えたのです。美しい人だったので、一層「残念」に思えたのでした。きっと、ヒールを履き始めて間もなかったのでしょう。

 

ヒールを履きこなすには、その高さに釣り合うところに骨盤を持っていかなくてはなりません。そして、できるだけ腰に負担をかけないよう、重い頭を上に上げる必要があります。

 

踊り以前に、ヒールで綺麗に歩けるようにしましょう。

綺麗に歩けないのに綺麗に踊ることは到底できませんし、無理な形で踊っていると年老いた魔女のように見えるだけではなく、本当に体を壊してしまいます。

 

人に見られないところでいいですから、頭に本を乗せるなどして、モデルになった気持ちで歩くところから練習をしましょう。それがシンデレラへの近道なのです。

 

最初に歩く練習が必要です。
魔女じゃなくシンデレラになりましょう!

(「第5章 女性のための10の話(第1話)シンデレラへの道」おわり

 

ハッピー・ダンシング!