MA42 押し過ぎ・引っ張り過ぎ

投稿者: | 2020年1月26日

どこかの誰かのダンスに役に立つことを願い、拙書「社交ダンスがもっと好きになる魔法の言葉」を公開中。ここでは第4章「ラテンの悩みを解決する10の話」を紹介します。

 

MA42 第4章 ラテンの悩みを解決する10の話
(第9話) 押し過ぎ・引っ張り過ぎ

 

質問ラテンで女性を引っ張り過ぎないリードを教えてください。どこまでやれば僕のリードが伝わるのか分かりません。(男性)

 

 

 

押し過ぎ、引っ張り過ぎは経験者になっても付きまといますから、あなただけの問題ではありません。ご安心を。また、男性だけの問題でもありません。

 

押し過ぎ、引っ張り過ぎの状態は、

①自分の/相手のバランスを越えて押したり引いたりする。
②相手が動くことのできるスピードより速いリードやフォローをする。

このように集約されると思います。

 

ルンバのオープン・ヒップ・ツイストを例に、基本的なところだけ考えてみましょう。

 

■1歩目(カウント2)では、男性はスタートの形のまま左足に前進し、女性を後退した右足に乗せます。この時点ではお互いに体重移動だけで、次に男性は自分のヒップに乗ることで女性にもヒップに乗せることができますが、そのとき手でリードすると押し過ぎになります。
もし女性が勝手に後退した右足の距離がリードより短いと、男性を引っ張ることになります。

 

■2歩目(カウント3)では、1歩目終わりの形のまま、自分の右足に体重を戻し、女性も同じ形のまま左足に体重を戻します。
このとき男性が手で引いてしまうと、女性は体重を乗せる左足を越えてリードされるので、それは引っ張り過ぎになります。

 

3歩目(カウント4・1)を意識して、男性が2歩目ですぐに手を引くと、それも引っ張り過ぎになります。
女性は(カウント4・1)で早くファン・ポジションに行こうとして自分から体を開こうとすると、女性が男性に対して押し過ぎになるでしょう。

 

 

リード&フォローは手をつないで歩くのに似ている部分があります。
押したり引いたりしなくても、二人で好きなところへ行けます。

(「第4章 ラテンの悩みを解決する10の話(第9話)押し過ぎ・引っ張り過ぎ」おわり)

 

ハッピー・ダンシング!