どこかの誰かのダンスに役に立つことを願い、拙書「社交ダンスがもっと好きになる魔法の言葉」を公開中。ここでは第4章「ラテンの悩みを解決する10の話」を紹介します。
MA41 第4章 ラテンの悩みを解決する10の話
(第8話) ヒップ・アクションのコツ
「ヒップ・アクションを使って滑らかな動きをしたい。けど、どうやればいいの?」
と、悩んでいる女性が多いのではないでしょうか? 女性らしさを表現する場所ですからね。
「今は男女平等の世の中よ。ヒップが女性らしさだなんて、差別に当たるんじゃない?」
などと主張するような人は踊っていないと思いますが(笑)、実際にヒップ・ムーブメントを使わないで踊り続けていると、女性らしさが感じられないばかりか、ロボットみたいに見えてきます。
本書の目的のひとつに、「原理を知って上手くなる」があります。つまり、「そう言うことか!」と理解するだけで、「今ある技術のまま上手くなってしまいましょう」という、とても虫のいいものですが、それがあり得るのです。
こんなことを考えてみてください。
① まず、前出の「JIS規格のヒップ」を読んで、ヒップの場所を確認しましょう。
② 次に、ものすごく疲れてぐったりして立っているところをイメージして、ヒップを動かしてみましょう。ヒップが動きにくいと思いませんか?
③ 次に、頭が上に浮いていき、それに連れてお腹周りが伸びていくイメージをしてからヒップを動かしてみましょう。②のときよりずっと楽に動いたでしょ?
このように、お腹(ボディ)が落ちているとヒップの動きを邪魔することが分かります。
ですから、ヒップを滑らかに動かす大前提として、お腹周りに自由を与える必要があり、そのためには、お腹を持ち上げている必要があります。
このとき、力を入れて持ち上げると、やはり、ヒップが動かなくなりますから気をつけましょう。
お腹に不要な力を入れないために、頭部と胸郭を浮かせるイメージが必要なのです。
頭が浮く――ボディも伸びていく――――
それだけでヒップが自由に動くようになったでしょ?。
(「第4章 ラテンの悩みを解決する10の話(第8話)ヒップ・アクションのコツ」おわり)
ハッピー・ダンシング!