どこかの誰かのダンスに役に立つことを願い、拙書「社交ダンスがもっと好きになる魔法の言葉」を公開中。ここでは第4章「ラテンの悩みを解決する10の話」を紹介します。
MA40 第4章 ラテンの悩みを解決する10の話
(第7話)JIS規格のヒップ?
ヒップがどこか分かればラテンのレッスンの進み具合も変わると言う話です。
ヒップの動きを表わす言葉に、
- 「ヒップ・アクション」
- 「ヒップ・ムーブメント」
- 「ヒップ・ローテーション」
などが使われますし、最近では
- 「ヒップのペンジュラム・アクション」
の言葉もよく聞くようになりました。
ところが、この「ヒップ」と言う言葉が曲者なのです。
2016年JDC東京コングレスの中で、ヘーゼルさんが大笑いしながら、こんな話を披露しました。
「あるとき変だと思って、一人の人に、『ヒップに手を当ててごらんなさい』と言うと、おしりに手を当てたの。それで、日本人のヒップの捉え方が違うと判明。気づくのに20年もかかったわ(笑)。
それから、日本のダンサーたちに『ヒップはどこ?』と聞くと、みんな、おしりを触るの! そこはヒップじゃないわ、おしりよ!(大笑)」
この勘違いは、まるでJIS規格化されているかのように、日本全国に広がっています。そろそろダンス界ではお終いにしましょう。
ヒップは腰骨(Hip Bone)のところ。ベルトが引っかかる部分です。
みんなが触った柔らかいおしりの部分は臀部で、バトック(Buttock)、ボトム(Bottom)、あるいは、おしりのほっぺの感覚でチーク(Cheek)などの英語が使われます。
これが分かるだけでもレッスンの効率はグンと上がると思いませんか? 説明を誤解しなくて済むのですから!
外国人のレッスンを受ける人は、レッスンに使われる易しい英単語と専門用語を勉強して、レッスン代の元を取りましょう(笑)。
ヒップはヒップ・ボーンから上、
腹巻する部分を含むと考えても面白いですよ。
(「第4章 ラテンの悩みを解決する10の話(第7話)JIS規格のヒップ?」おわり)
ハッピー・ダンシング!