SB113 グレードアップするために(その8) テレマークとヒール・ターンの練習方法は?〈2〉

投稿者: | 2020年1月21日

この話は、SB112 グレードアップするために(その7) テレマークとヒール・ターンの練習方法は?〈1〉の続きです。

 

SB113 グレードアップするために(その8)
テレマークとヒール・ターンの練習方法は?〈2〉

 

 

 

男性は女性がヒール・ターンに入れるようにリードします。そこが男性の大変なところであり、面白さでもあります。女性は男性が左足前進の瞬間にヒール・ターンに入るのか入らないのかが分かりますから、適確なリードが求められます。その練習方法を見てみましょう。

 

①両足を揃え、右膝を緩めてから左足前進します。
少しだけ左サイドが先行する気持ちで、左回転を考えずに出て行き、左足に乗った所で止まります。このとき左膝は出だしの右膝と同じくらいの緩みをしています。この、右から左足への移動だけを何度も繰り返し、左回転を考えない左足前進の感じを捕らえましょう。これは左回転する総てのステップの練習に有効です。

 

②次に左足に乗った所から右足前進します。
出て行く方向は左足爪先の延長線をわずかに左に越えた所へ、自然な歩幅でトウから出ます。そのとき左回転が自然に少し起きますから、それ以上無理な回転をつけないよう気をつけます。顔は自然に起きた回転と一緒について行きます。

 

③右足トウに立ったら3歩目の進行方向に顔を向けます。
ここでも回転しようと考えないのがコツです。顔を進行方向に向けると必要な回転量がついて来ます。クローズド・テレマークにするか、オーブン・テレマークにするかを心にはっきり決めておけば、気持ちはリードとなって女性に通じるでしょう。

 

④今度は今までの①~③を通して行います。
3歩目左足を出す前に一度左膝が2歩目の右膝に軽く触れるようにしましょう。そうすることにより、2歩目にしっかり立つことができます。

 

 

本来、ヒール・ターンのリードでは男性の1歩目は「緩めない」のが定義ですが、スタート前の状態より緩まなければ大丈夫だと思います。慣れてくるに従い「1歩目終わりにライズ」している状態になります。(注:ライズ・アンド・フォールの図参照)

 

男女とも「自分のことをする」、「相手の邪魔をしない」を念頭に置いて練習しましょう。

 

ハッピー・ダンシング!