SB112 グレードアップするために(その7) テレマークとヒール・ターンの練習方法は?〈1〉

投稿者: | 2020年1月21日

サークル活動している人の中には、実に多くの人がフットワークで誤りを犯しています。誤ったフットワークでステップは踏めても、ムーブメントがまるで違ってしまうことを十分理解していないのが原因と思います。

 

SB112 グレードアップするために(その7)
テレマークとヒール・ターンの練習方法は?〈1〉

 

 

ワルツのオープン・テレマークやダブル・リバース・スピンには、女性のヒール・ターンが出て来ます。スロー・フォーツクスロットに至っては、“フィガーのあるところにヒール・ターンあり” と言えるくらいヒール・ターンが続出しますが、この難しさはダンスを始めた人なら誰でも痛感するところです。「ヒール・ターンがきちんとできたら、今よりもっと奇麗に踊れるのに」と思っている人も多いことでしょう。

サークルでヒール・ターンに挑戦する人に、テレマークを使っての練習方法がきっと役に立つと思います。

      テレマーク(女性の足型図)

 

最初に女性のほうからみて見ましょう。

まずヒール・ターンの定義ですが、「後退した足のヒールで回転しながら他方のヒールを引き寄せ、揃えてからその足に体重を移動する」となっています。これから行う練習方法はこの定義に沿っているとも言えますし、少し外れているともいえますが、実際には踊りやすくなり、実用的です。

 

ヒール・ターンに入るリードは男性が行いますが、リードを受けた直後から女性がそれを行わなければひとつの踊りになりません。女性は一人でもきちんとできるようになりましょう。

①左膝を緩めて右足後退します。左後頭部を左肩後方へ伸びるように持って行きます。

 

②次に、右足ヒールを降ろしながら、左足ヒールを床につけたまま右足に引き寄せて来ます。ボディーは右足後退の時も、右足ヒールが床についても、ずーっと床に平行な感じで踊り、かつ落とさないようにします。この間ネックは左に保っておきましょう。右足後退の時点では左回転を意識しませんが、ネックを左に保つことにより、両方のヒールが揃うころ自然に左回転が起きています。

 

③回転の途中で体重は右足から左足に自然に移ります。回転が終わった所で左足トウにライズしながら右足を次の進行方向へ送り出し、テレマークを完了します。

 

 

 

《メモ》

図①ではトウが少し外に向いています。

トウの向きは、 

 a)まっすぐ
 b)少し内向きに
 c)少し外向きに、

がありますが自分のバランスが保てる方法をとりましょう。回転する方向に体がねじれて倒れる傾向がある場合は、この図のように外向きに処理するのをおススメします。

 

 

図③の右足も初めは少し外向きにすると次のフィガーに入り易<なります。

 

ネックの位置を左に保つには左足に立ちバランスが取れる位置に頭をおきます。バランスが取れたら、次にそのまま右足に体重移動をしてみましょう。すると自然と右足の上に頭をもってきたくなりますが、それをするとバランスを崩しますので、頭の位置は先程と同じ所に残しておきます。

これができれば左右どちらの足に立っても、ネックは左に保たれていることになります。顔は左耳が左肩甲骨の上にくるくらいまで少し左を向き、そこから男性の右肩越しに遠くを見るような感じにすると良いでしょう。

しかし、顔の向きは個人の好みもありますし、個人差もありますから必要に応じて指導者にチェックしてもらいましょう

 

※この話はSB113 グレードアップするために(その8) テレマークとヒール・ターンの練習方法は?〈2〉に続きます。

 

ハッピー・ダンシング!