3/8回転する方法を覚えてください。踊りが随分楽になるはずです。ワルツのナチュラル・ターンを例に取ります。
SB104 グレードアップするために(その1)
回転量の得方
男性の足型図(図1)では回転量は1~3で3/8回転(135°)していますが、この場合、まず1~2で1/4回転(90°)し、一旦両足が真横に開く形を取るようにします(図2)。
残りの1/8回転(45°)は3歩目を寄せてロウアする迄に起こります。
この方法を知らず1~2歩間で一気に逆LOD迄向いてしまうと、3歩目を寄せるとき更に回転が起き、6歩を終えてみると意図せぬ方向を向いていることになります。
ナチュラル・ターンの前半は男性がこのようにして踊りますが、後半には同じ場面が女性のステップに出て来ますから、女性も同じ踊り方をします。これは大変重要なポイントですから覚えて実行しましょう。
もし、男性がアウトサイド・チェンジに入る前にナチュラル・ターンの1~3をアンダー・ターン(1/4回転)した場合はどうなるでしょう。
この場合男性は1~2で1/4回転し中央斜めに背面するように踊るわけですから、上の説明からすれば3歩目を寄せるとき、不要な回転が起きるのではないでしょうか。
答えは不思議ですが『起きない』です。アンダー・ターンで3歩目を揃えても、もはや回転は起きません。
なぜそうした違いが出るのか、ここではその理由を単純に『思うことの差』と考えませんか?
つまるところ、3歩間で3/8回転しようと思って踊る場合と、1/4回転で止めようと思って踊る場合とでは。自ずと得られる回転量も異なるということです。
更に興味深いのは、内回りする女性は男性が2歩目を振り出す瞬間にはどちらなのか(普通のナチュラル・ターンなのかアンダー・ターンなのか)を感じ取っているのではないかと思われることです。
本当にそうか調べてみませんか?
男性は2歩目をポイントすると同時に止まり(まだ右足に体重をのこしたまま)女性の右足つま先の方向を調べるのです。
彼女の右足は、男性の考えと一致していることでしょう。即ち、男性が普通のナチュラル・ターンと思っていれば、女性の右つま先はLODの方向に向き、アンダー・ターンしようと思っていれば、中央斜めに向いているということです。
(この項は「SB106 グレードアップするために(その2) (内回りの)ノー・フット・ライズはどう踊るの?」に続きます。)
ハッピー・ダンシング!