知っていると便利なタンゴのバリエーションを６つ紹介します。
SB65 Tango バリエーションを広げよう
簡単で便利なステップの組み合わせや、知っておきたいアマルガメーションを取り上げます。説明はすべて男性のステップでなされています。
★ぶつかりそうになったときの処理方法★
#01 五つの場面で
歩くことが基本であるため、ワルツよりトラブルが少ないようですが、ぶつかりそうになった時、進行方向にすぐに出て行かれないと判断したとき、次のような簡単な方法を試してください。五つの場面を想定してみました。
【1】両足が閉じた状態で前後に進めない時：－
- ①その場でPPになります（S）。PPになるには女性に対するリードをボディーで行い、PPになった時の足は、リンクをした後と同じ形になります。
【2】（壁斜めに）左足ウォークを１歩前進した所（S）でぶつかりそうになった時：－
- ①右足後退からバック・コルテの２～４を踊ります。（QQS）
- ②右足後退（S）～ 右足の上で “＆” カウントでPPになり、次にプロムナード系のフィガーヘ。
【3】（壁斜めに）左足、右足と２歩前進ウォークした所（SS）でぶつかりそうになった時：一
- ①右足の上でPPになり（ “＆” カウントで）次のステップへ。
- ②バック・コルテに入る。（SQQS）
- ③左足後退からのロック（Rocks）（QQS）～ バック・コルテの２～４（QQS）。
- ④左足後退（S）～再び右足前進（S）～ リンク（QQ）。
- ⑤右足の上で右回転を起こしながらロック・ターンの２～７へ（QQSQQS）。
【4】PPで左足１歩出た所（S）でぶつかりそうになった時：一
- ①PPのまま右足後退（S）～ PPで出ます（S）。
- ②PPのまま右足後退（S）～ PPのまま左足を右足後ろ（女性は右足を左足後ろ）にかける（Q）～ 右足を左足に揃え女性とスクエアになる（Q）～ 右足の上で改めてPPになり（S）出て行くタイミングを見計らいます。 ＊カウント（SQQS）を（SS＆S）と踊ることも出来ます。
【5】（ＬＯＤに）PPで左足、右足と２歩出た所（SQ）でぶつかりそうになった時：一
- ①プロムナード・リンクで女性とスクエアになる（Q）～フォー（ファイヴ）・ステップなどに入ります。
- ②右足に重心をおいたまま、PPのまま左足を右足横にタップ（チョンとおく）（Q） ＊この状態から前述の【4】②の２歩目からに入りましょう。カウントは（QQS、またはS＆S）
★チェアを覚えよう★
#02 クローズド・プロムナード～チェア～ロック・エンディング
- 1～4. LODに沿いクローズド・プロムナードを踊りますが、３歩目と４歩目はPPのままでいます。４歩目はQカウントで揃えます。(SQQQ)
- ５. 左足（女性は右足）PPのまま前進。(Q)
- ６. 右足 更にPPのまま前進し膝を緩めます。(S)
- ７. 体重を左足に戻しますが、PPの形を保っています。(Q)
- ８. 右足 左足に閉じながら右回転し、女性とスクエアになります。女性は左足を右足に揃えますが、回転はありません。(Q）
- 9～11. 左足 横少し後ろにステップし（中央斜めに）、左足からのロックを左右左と踊ります。(QQS）
- 12～14. 右足 中央にCBMPに後退し、クローズド・フィニッシュ（バック・コルテの２～４歩の踊り方）に入り、壁斜めに面して終わります。(QQS）
《メモ》＊６歩目のチェックした形を“チェア”といいます。６歩目で男性は右に、女性は左に向くとスマートに見えます。
★プロムナード・ターンからのロック・ターンを更に発展させよう★
#03 ナチュラル・プロムナード・ターン ～ ロック・ターン ～ バック・チェック ～ タップ
- 1～3. コーナ一に向かいナチュラル・プロムナード・ターンの３歩を踊ります。３歩目左足の上で右回転を継続し、新ＬＯＤに面します。右足はＣＢＭＰに保ちます。女性とはスクエアです。(SQQ）
- 4～7. 右足前進からロック・ターンを踊り、中央斜めに背面します。(SQQS）
- 8. 左へ強く上体を回転させながら、右足を中央に後退（女性は左足前進）。上体は後ろに倒れないようにします。(Q）
- 9. 体重は右足の上に保ち、体を鋭く右へ回転し女性とPPになりながら、同時に左足を横にタップします（女性は右足をタップ）。(Q）
～次のフィガーには、その左足からＬＯＤに沿ってプロムナード系フィガーに入りましょう～
★フォーラウェイ・フォーステップとオーヴァスウエイの研究★
#04 フォーラウェイ・フォー・ステップとオーバースウェイ
- 1. 壁斜めに向かってフォー・ステップと同じ要領で左足前進します。(Q）
- 2. 右足 横少し後ろに、フォーラウェイの形でステップします。女性はフォーラウェイの形で左足を横少し後ろに、ステップします。(Q）
- 3. 左足 フォーラウェイのまま後退(女性は右足後退)。足は体から外れない所に置き、男性は中央斜めに面しています。(Q）
- 4. 右足 左足に閉じPPになってフォーラウェイ・フォーステップの完了です。(Q）
- 5～8. LODに沿ってクローズド・プロムナードの４歩を踊り、壁斜めに面して女性とスクエアになります。(SQQS）
- 9. 左足 後横方向に左ショルダー・リードを使って大きめにステップ。上体は中央に背面します。女性は前横方向に右足前進。僅かに男性の脚の間に踏み込みます。ここで男性は左膝をゆるめ、右足はそのままの位置で上体を僅かに左回転させます。女性は顔を充分左に向け、男性は女性の顔の方向を見ます。これがオーバースウェイです。S（又はSS）
- 10. 左膝を伸ばしながら右足へ体重を移します。上体は右回転を起こします。(Q）
- 11. 女性をPPにリードしながら左足を右足横に寄せ、タップします。女性は右足を左足横にタップ。男性は壁斜めに面しています。(Q）
★プロムナード・ターンからすぐにツイスト・ターンに人ってみよう★
#05 ナチュラル・フロムナード・ターン ～ ナチュラル・ツイスト・ターン
- 1～3. ナチュラル･プロムナード・ターンを踊り、女性とスクエアの形でＬOＤに向き、左足に体重を乗せて終わります。右足は左足の前にCBMPに保ったままです。(SQQ）
- ４. 右足 ＬQＤの方向に前進し、右回転を始めます。(S）
- ５. 左足 女性を回り込んで横に置きます。女性はヒール・ターンします。(Q）
- ６. 右足を左足後ろに素早くかけ、ＬQＤに背面します。女性は左足を壁斜めにポールから前進し男性の外側へ出る準備をします。(＆）
- ７～８. 右ヘシャーブにツイストし、右足に体重を乗せてＬＯＤに面してPPで終わります。(QS）
この間、女性は：一
７. 右足 男性の外側を回り込みながらポールで前進。(Q）
８. 右足ポールで回転を続けながら、左足を横少し後ろにステップしPPに。ボディーは中央に面しています。(S）
～続けて中央斜めにプロムナード系フィガーに入れますが、ここではツイスト・ターン直後に女性とスクエアになってみましょう。要領は～
- 9～10. 男性は右足に体重を乗せたまま上体を左回転させ、女性をスクエアにもってきます。(QQ）
その間の女性のステップは：一
９. 左回転しながら男性とスクエアになるため右足を横にステップ。(Q）
10. 左足を右足に閉じ、中央斜めに背面して終わります。(Q）
～続けて、中央斜めにウォークやリバース系フィガーに入ります～
《メモ》 ＊ナチュラル・プロムナード・ターンはコーナーでもＬOＤに沿っても踊れます。
★チェイスを覚えたい！★
♯06 チェイス ～ 右へのシャッセ ～ プログレッシヴ・リンク
- 1～3. LODに沿ってクローズド・プロムナードの３歩を踊ります。３歩目で女性とスクエアになりますが、同時に男性も右回転し壁に面するようにします。(SQQ）
- ４. 上体を素早く右回転させながら女性の右外側に右足、ＣＢＭＰに前進します。このとき上体を充分に絞り、足は殆ど逆ＬＯＤ方向に向けて出します。女性は左足をＣＢＭＰに後退です。(Q）
- ５. 右足の上で右回転を継続し、女性を右外側に前進させながら、ほぼ壁斜めに左足を後退します。(Q）
- ６. 中央斜めに向くまで右回転し、右足を左足横に閉じて女性とPPになります。女性は男性の前を横切るように大きく左足でステップしてから、右足を左足に寄せてPPになります。今、女性は逆中央斜めに向いています。(S)
～以上がチェイスの基本形です。続いて中央方向にプロムナード系フィガーに入ります。下はチェイスの基本を発展させたものです。上の1～5から続けます～
- 6～8. 右回転しながら女性とスクエアになり、右へのシャッセを右左右と（女性は左右左）踊りＬＯＤに沿って移動します。その間、男性は中央斜めまで向きます。(Q&Q）
- ９. 女性とスクエアのまま、ＬＯＤ方向に左足を大き＜、体を横切って出します。これはプログレッシブ・リンクの１歩目です。右膝は緩め、顔を右に向けると左足にきちんと乗り易くなります。女性は右足後退。顔は左に保っておきます。(Q）
- 10. 顔を左に返してPPになりながら、右足を横少し後ろにステップします。女性は横少し後ろに右足後退です。次にプロムナード系フィガーに入ります。(Q）
《メモ》
＊チェイスの基本形は、始めはコーナーで練習し、６歩目で新LODの中央斜めに向くようにしましょう。
＊チェイスが上手くできるようになったら、２歩目のカウントを少し長めに取り、その分３歩目と４歩目を素早く踊りタンゴらしいアクセントをつけてみましょう。（SS＆QQ～）
＊女性の４歩目は、左足を殆ど右にロックする位にして次の前進を助けます。