どこかの誰かのダンスに役に立つことを願い、拙書「社交ダンスがもっと好きになる魔法の言葉」を公開中です。今回は「イメージ」の話しです。「全然上手くならない」と悩んでいる人向けに追伸を入れました。
MA21 第2章 サークルで上手くなる11の話
(第10話)イメージを上手に使う
イメージは私たちの最強の味方であり、最大の上達法です。あらゆる練習に先立ち、また、あらゆる練習の最中に、踊りのイメージを心に描いて応用しましょう。
上手に踊るイメージをするときは、踊っているのは自分である必要はありません。目標としている人や憧れの人の踊りをイメージし、それが「自分である」と思います。イメージの中の踊りが綺麗になっていくに従い、実際の踊りもどんどん綺麗になっていきます。
イメージの中で上手く踊れない原因を見つけることさえあります。やってみてください。
今までいくら練習を重ねても満足する成果が得られなかった人は、もしかすると、単に足を置きに行っているのからかもしれません。
その場合は、ステップ間の体重移動が流れるように行なわれている姿をイメージしましょう。
また、思うように上達しない人の中には、心の中で、上達するのを否定している場合があります。否定は、上手にならない自分を作るのに成功したのと同じですから、心の底から「上手くなろう!」と決定することが重要です。ダンスをいくら遅く始めても必ず上達します。
イメージが描けない人は、私たちも使っている方法を真似してみてはいかがですか? それは、
①「あそこに行けば先生が上手くしてくれる」と、心で決定する。疑わない。
②先生に「上手になつたね」と褒められて、すごく喜んでいる自分を想像する。
③自分の体に話しかけ、褒めて「ありがとう」と感謝する。例えば、「ホールドが柔らかくなったね。ありがとう!」とか、「こんなに踊りが綺麗になっちゃったありがとう!」などのように、感謝の言葉で話しかけます。
抜群の効果がありますよ。
上手くできないところほど積極的に
「良くなってきたね」と褒めるのがコツです。
(「第2章 サークルで上達する11の話(第10話)イメージを上手に使う」おわり)
■追伸
「私、全然うまくならない…」とこぼす人がいます。謙遜でそう話しているのかも知れませんが、
第一に、熱心に教え下さっている先生に失礼です。確実に上のレベルへ導いて下さっているのですから。
第二に、自分の体に対して失礼です。
「全然上手くならない」と話すと、「私(=頭脳)はきちんと指令を出しているのに体が従わない」と言っているのも同然です。つまり、自分(=頭脳)と上手く動かない体を切り離して扱っている訳ですが、両方合わせて「自分」です。しかも、体はあなたが命じた通りの動きをしているに過ぎないのです。感謝されれるべき所を非難されるのですから、「体」がいい気持でいられる筈がありません。
否定的な「上手くならない」と言いたくなったら、肯定的に「上手くなってきた」「少しずつ上手くなってる」の言葉に置き換えましょう。心も「体」も、とても気持ちよくなりますよ。
ハッピー・ダンシング!