どこかの誰かのダンスに役に立つことを願い、拙書「社交ダンスがもっと好きになる魔法の言葉」を公開中です。今回は「ジェニファー・ロペス」の詳しい話も追加しています。
MA15 第2章 サークルで上手くなる11の話
(第4話)社交ダンスは案外難しいのだ!
サークルで上手くなるには「プロを目指すな」と言うし、「発酵するまで待て」と言うし。それじゃ、いつまで経っても・・・・・・と、呆れている人はいませんか? でもここで、少しだけ頭の整理をしてみましょう。
●バレリーナのように踊りたいと思っても、何年かかることでしょう。
●フレッド・アステアみたいに格好よくタップダンスをと思っても、やはりすぐには無理です。
●分野は違いますが、ピアノだってすぐに弾けるようにはなりません。
なのに、社交ダンスだと、なぜすぐに踊れると思ってしまうのでしょう? むしろ、社交ダンスには他のダンスよりずっと難しいところがあるのです。
二人が組んで動くスタンダードでは、一人が前進すると相手は後退しますが、この「二人で前後に動く」のは日常的ではありません。
スタンダードにもラテンにもリード&フォローがはっきりありますが、この点も、一人で踊るのとは全然違います。
大ヒットした映画「シャル・ウィ・ダンス」のリメーク版にはジェニファー・ロペスが出演していました。彼女は小さいときから、ありとあらゆるジャンルのダンスをやっていたようですが、その彼女でさえ、「スタンダード・ダンスで、自分は宇宙人のように感じた」――すなわち、まるで思うように動けなかったとのコメントをしています。
・・・・・・ね? このように、皆さんは結構難しいことに挑戦しているのですから、それなりの勉強が必要ですし、修得するには、それなりの時間を要します。
昨日より一歩前進を目指しましょう。
昨日より上手になれば、ものすごいことです!
(「第2章 サークルで上達する11の話(第4話)社交ダンスは案外難しいのだ!」おわり)
■追加の話/ジェニファー・ロペス
映画「Shall we Dance?」オフィシャルブック(白夜書房)のインタビューを一部紹介します。社交ダンスが難しいことが分かるでしょう。
―― この映画撮影をする前は、社交ダンスには抵抗がありましたか?
ロペス:かなりね。まるで自分が火星から来たような感じだったわ。かなり骨が折れたわね。ダンスなら大抵自然にこなせるんだけど、これはかなり違ったタイプよね。とってもテクニカル(技術的)だし、今までやってきたどんな動きとも違っていたわ。フラメンコやジャズやヒップホップ、あらゆるダンスをやってきたけど、今回のダンスは本当に挑戦的だった。
(聞き手:ケルビン・チアベス@latinoreview.com)
ハッピー・ダンシング!